今回ご紹介する言葉は、故事成語の「虎の巻」です。
この言葉はとても有名で、日常会話でも使われることがありますよね。
そこで、「虎の巻」の意味、由来、例文、英訳についてわかりやすく解説します。
☆「虎の巻」をざっくり言うと……
読み方 | 虎の巻(とらのまき) |
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意味 | 門外不出の秘伝が書かれている本のこと |
由来 | 『六韜』という兵法書の「虎韜」という巻から |
英語訳 | The Bible |
「虎の巻」の意味をスッキリ理解!
「虎の巻」の意味を詳しく
「虎の巻」とは、門外不出の秘伝が書かれている本のことです。
教科書などに対する解説書のことを指している場合もあります。
いわゆる「教科書ガイド」などです。
「虎の巻」の由来
「虎の巻」の出典は『六韜(りくとう)』という兵法書の「虎韜(ことう)」という巻です。
「虎韜の巻」が略されて「虎の巻」と呼ばれるようになりました。
そして、六韜とは周の武王がさまざまな状況下でどのように行動したらいいかを功臣の呂尚(りょしょう)に質問し、呂尚がそれに答えるという体裁で語られる兵法書です。
ちなみに、「韜」はもともと、「弓袋」のことを指していましたが、やがて「秘伝」「秘訣」という意味でも用いられるようになりました。
そして、六韜にはいくつか動物の名前がついた巻がありますが、これらはそれぞれの動物の習性をもとに名付けられています。
このうち、虎は勢い盛んで人間も恐れません。
このことから、虎韜の巻では危急の時でもうろたえない方法が語られています。
そして、この巻は六韜の中でも特に重要度が高い情報が記されているので、有名になりました。
呂尚は周の軍師です。彼は周の文王と出会った時に釣りをしていたので、しばしば釣り師の代名詞として用いられます。
太公望という言葉を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。
この言葉はもともと呂尚のことを指していたのです。
「虎の巻」の例文
- 国語のテストでは友達が作ってくれた虎の巻が大活躍して、いい成績を取ることができた。
- 彼は人から虎の巻を手に入れる達人である。
- 彼の料理は絶品なので、多くの料理人が彼の虎の巻を欲しがっている。
「虎の巻」の英語訳
「虎の巻」を英語に訳すと、次のような表現になります。
- The Bible
(聖書)
まとめ
以上、この記事では「虎の巻」について解説しました。
読み方 | 虎の巻(とらのまき) |
---|---|
意味 | 門外不出の秘伝が書かれている本のこと |
由来 | 『六韜』という兵法書の「虎韜」という巻から |
英語訳 | The Bible |
「虎の巻」はとても便利ですよね。
しかし、なかなか手に入れることが難しいものでもあります。