「レゲエ」と「Hiphop」と「R&B」の違いとは?どれがおすすめ?

違いのギモン

「レゲエ」「Hiphop」「R&B」という言葉を聞くと、音楽のことを思い浮かべる人は多いと思いますが、この3つの違いを説明できる人は少ないのではないでしょうか。

よく混同されるこの3つの言葉ですが、実は明確な違いがあります。

この記事では「レゲエ」「Hiphop」「R&B」の違いを解説します。

結論:「レゲエ」はジャマイカ発祥、「Hiphop」「R&B」はアメリカ発祥

「レゲエ」はジャマイカで生まれた黒人音楽のジャンルです。

「Hiphop」はアメリカで生まれたストリートカルチャーを指す言葉です。

「R&B」はアメリカで生まれた音楽のジャンルで「リズム・アンド・ブルース」の略です。

「レゲエ」をもっと詳しく


「レゲエ」はジャマイカ発祥の音楽で、スカ(※1)ロックステディ(※2)をルーツに持ちます。その後ブルース(※3)カリプソ(※4)の影響を受けながら発展していきました。

音楽はとても原始的で、偶数の拍にアクセントをおく裏打ちというリズムが特徴的です。オーソドックスなバントの編成に、トランペットやトロンボーンを加えたバンドで演奏されることが多いです。

みんなで自由に踊って楽しむ音楽ですが、歌詞のメッセージ性が強いものも多く、社会・政治批判や宗教などを歌うことも珍しくありません。

  • スカ(※1):1950年代にジャマイカで発達した偶数拍にアクセントのあるポピュラー音楽。
  • ロックステディ(※2):1966年から1968年の間にジャマイカで流行したポピュラー音楽。数年間しか存在しなかったにも関わらず、その後の音楽に強い影響を残した。
  • ブルース(※3):アメリカ黒人のポピュラー音楽で、哀愁のある旋律が特徴的なジャンル。
  • カリプソ(※4):20世紀にカリブ海周辺で生まれた音楽で、4分の2拍子のリズムが特徴的な音楽。

「Hiphop」をもっと詳しく


「Hiphop」は1970年代のアメリカで生まれたもので、音楽のジャンルだけを指す言葉ではなく、グラフィティ・ブレイクダンスなどを含む文化の総称です。

ニューヨークのブロンクスという地区で、路上にいた黒人やヒスパニック系の若者たちが生んだ文化であり、既成のものに対するアンチテーゼ(良いとされているものに対する批判)やカウンターカルチャー(既存の文化に敵対するもの)の要素を強く持っています。

Hiphop音楽は、4つ打ちのリズムに攻撃的な内容のラップを乗せ、韻を踏んでいくことが特徴です。しかし、そのルーツはソウルやディスコにあり、曲のブレイクと呼ばれる一番盛り上がる部分だけを繋ぎ、ループさせるところから生まれました。

「R&B」をもっと詳しく


「R&B」はリズム・アンド・ブルースの略で、ブルースやゴスペルから発展してアメリカで生まれた黒人音楽の一つです。

黒人の間では1920年代に「R&B」という音楽のジャンルが生まれ、1960年代に白人の間でも認知されるようになり、他のジャンルの音楽にも影響を与えるようになりました。

音楽性としては、ブルースやゴスペルなどの黒人音楽にビートを加え現代的て大衆的な音楽に進化させたものです。簡単にいうと「R&B」という名前の通りリズミカルなブルースです。

ラップが特徴的な「Hiphop」に比べ「R&B」は歌唱重視で、気持ちよく歌い上げるような印象の曲が多いです。

まとめ

以上、この記事では、「レゲエ」「Hiphop」「R&B」の違いについて解説しました。

  • レゲエ:ジャマイカ発祥の音楽で、スカやロックステディをルーツに持つ黒人音楽
  • Hiphop:1970年代にアメリカで生まれた文化で、音楽はソウルやディスコがルーツ
  • R&B:ゴスペルやブルースをルーツに持つアメリカで生まれた黒人音楽

これらの知識を持って音楽を聴いてみると、また違った聞き方ができて面白くなります。