「警察」と「消防」では何が違うのでしょうか。
そう問われると、「そんなの知っているよ!」と答える人が多いのではないでしょうか。
確かに、「警察」は交番などにいて犯罪の捜査などを行っています。
一方、「消防」は火事などの時に出動して火を消し止めているイメージがありますよね。
しかし、「警察」と「消防」には意外と共通点がたくさんあるんです。
どちらの仕事も町の安全を守るものですよね。
また、警察官も消防官も公務員です。
そして、どちらも体力的・精神的にタフな仕事です。
そして、「警察」と「消防」には多くの人は知らないような違いもたくさんあるんです。
そこで、今回は「警察」と「消防」の違いについて解説していきたいと思います。
結論:「警察」は犯罪に対処し、「消防」は災害に対処する
一方、「消防」は主に火災や自然災害などの天災に立ち向かいます。
つまり、「警察」と「消防」では対処する対象が異なるのです。
「警察」をもっと詳しく
警察は主に人によって引き起こされた事件に対処します。
具体的には、犯罪予防、犯罪捜査、被疑者逮捕、交通取り締まり、警備などを行っています。
また、災害時には警察官も駆けつけます。そして、避難住民の誘導などを行います。
ちなみに、警察は消防に比べて危険な任務につく場合が多いでしょう。
そのため、警察官には「危険業務従事者叙勲」を授与される人が多いでしょう。
また、警察官は比較的離職率も高めです。
確かに、危険だと嫌ですし、家族がいる人は、もしものことがあった場合に残された家族はどうなるのか考えてしまいますよね。
ですが、警察官には正義感の強い人が多いので、自らの危険を顧みず、危険な業務を行う人もいます。
ちなみに、警察には主に3つの権限があります。
まず1つめは職務質問をする権限です。
警察官に職務質問をされたことがある人もいるのではないでしょうか。
警察官は町の治安を守るために職務質問を行っています。
次に、2つめは武器を使用する権限です。
犯罪者の中には武器を持っている人もいますから、警察官にも武器を持つことが許されているんですね。
ただ、武器を持っているのは威嚇の意味が強いので、実際に使うことはあまりないかもしれません。
そして、3つめは逮捕権です。
逮捕権とは、罪を犯したと思われる人を逮捕する権利のことです。そのままですね。
ちなみに、警察に起訴権はありません。
なぜなら、警察に起訴権があると、警察が気に入らないと思った人を裁判にかけることができるからです。
「消防」をもっと詳しく
消防は主に火災や自然災害などの天災に立ち向かいます。
そして、消防士は消火、救急救助、火災予防、防災などの業務を行っています。
このうち、救急救助とは、火災に巻き込まれた人を助けることを意味します。
火災現場から人が救出されたことがニュースになったりしますよね。
ちなみに、消防はもともとは警察の一部門でしたが、昭和23年に分離されました。
また、消防士の離職率は警察官に比べると低いです。
これは、警察官に比べて危険な任務が少ないからだと思われます。
ただ、火災などに立ち向かうので、一般の仕事よりはずっと危険が大きいです。
そして、離職率が低いため、消防士になるための年齢制限は非常に低い傾向があります。
ただ、年齢制限が非常に低い理由は体力的なことも関係しているかもしれません。
なぜなら、消防士の仕事はとても体力が必要だからです。
ちなみに、消防士には消火活動中やむをえない場合、近隣の建物を破壊する権限があります。
そして、やむを得ない場合としてはその建物を壊さなければ火災がどんどん広がってしまう場合などがあげられます。
まとめ
以上、この記事では、「警察」と「消防」の違いについて解説しました。
- 警察:主に人によって引き起こされた事件に対処する
- 消防:主に火災や自然災害などの天災に立ち向かう
「警察」と「消防」はどちらも大事な仕事です。
町で消防官や警察官を見かけたらねぎらいの言葉をかけてあげたいですね。