2018年現在、日本の「消費税」は8%です。
これについて知らないという人はほとんどいないでしょう。
買い物に行けば「消費税」が8%なのだということが実感できると思います。
しかし、8%の「消費税」が国に納める6.3%と地方自治体に納める1.7%にわけられることを知っている人はなかなかいないのではないでしょうか。
ちなみに、地方自治体に納める「消費税」のことを「地方消費税」と呼びます。
今回はそんな「消費税」と「地方消費税」の違いについて解説していきたいと思います。
結論:「地方消費税」は「消費税」の一部分
一方、「地方消費税」とは消費税のうち、地方自治体に納める税金のことです。
つまり、「地方消費税」は「消費税」の一部分なのです。
「消費税」をもっと詳しく
消費税とはモノやサービスの消費にかけられる税金のことです。
事業者はモノやサービスの値段に上乗せしてモノやサービスを販売し、消費者は購入する時に消費税を負担し、いったん事業者に払います。
そして、事業者は預かった消費税を税務署に納付します。
ちなみに、消費税は当初は社会保障を充実させるために導入されました。
しかし、その後高齢化が進んだことにより社会保障費が増大してきてしまいました。
そのため、社会保障のサービスの水準を維持するために、消費税は引き上げられてきています。
「地方消費税」をもっと詳しく
地方消費税とは消費税のうち、地方自治体に納める税金のことです。
ちなみに、2018年現在の消費税は8%ですが、そのうちの1.7%は地方消費税になっています。
そして、このうち0.7%は社会保障の財源にすることが決められています。
一方、残りの1%は原則自由に利用することができます。
続いては、地方消費税の変遷について見ていきましょう。
地方消費税の変遷
まず、そもそも消費税が導入されたのは平成元年のことでした。
この時の税率は3%でしたが、この時にはまだ地方消費税は0%でした。
しかし、平成9年に消費税は5%に引き上げられました。
この時、地方消費税は1%とされたため、消費税における地方消費税の割合は20%ということになりました。
そして、消費税は平成26年に8%へ引き上げられました。
この時、いままでにも述べた通り、地方消費税は1.7%になったので、消費税における地方消費税の割合は21.25%ということになりました。
そして、現在に至ります。
ちなみに、消費税が10%になると地方消費税は2.2%に引き上げられます。
ということは、消費税における地方消費税の割合は22%ということになります。
このことから、地方消費税の割合は少しずつ増えてきていることがわかります。
ちなみに、割合が増えているのは社会保障費が増えてきて、地方の負担が増えてきたからです。
まとめ
以上、この記事では、「消費税」と「地方消費税」の違いについて解説しました。
- 消費税:モノやサービスの消費にかけられる税金のこと
- 地方消費税:消費税のうち、地方自治体に納める税金のこと
「地方消費税」は結局、国に納める消費税と一緒に徴収されます。
なので、私たちが「地方消費税」のことを知らなくても、特に問題はないでしょう。
しかし、友達との話題のひとつにしてみてはいかがでしょうか。