「関わる(かかわる)」も「携わる(たずさわる)」も似た意味を持つ言葉ですが、この2つには違いがあるということを知っていますか?
「関わる」と「携わる」を効果的に使い分けることがビジネスシーンではとても重要になってくるので、この記事を読んで2つの違いと使い方をしっかり押さえておきましょう。
この記事では「関わる」と「携わる」の違いをわかりやすく説明します。
結論:「関わる」はただ関係を持つこと、「携わる」はより深く関係すること
「関わる」とはある物事と関係すること、関わりを持つことを意味する言葉です。
「携わる」は「関わる」よりも深く関係し従事することを意味する言葉です。
「関わる」をもっと詳しく
「関わる」はある物事に関係することを意味する言葉です。とても広い意味で使うことができる言葉で、何らかの関係を持っていたら「関わる」という言葉で表すことができます。
とても便利な言葉ですが、あくまでも「ただ関係を持っている」ことを表すだけの言葉なので、「深く関係している」「従事している」「仕事として関係している」といった意味を表す上で最適な言葉ではないという点に注意が必要です。
「関わる」の使い方の例
- タバコ税の増税は喫煙者の生活に大きく関わる。
- アルバイトを通して多くの人と関わることができた。
- 幸いなことに命に関わる怪我ではなかった。
- どうやらあいつは犯罪と関わっているらしい。
- 日本人の習慣は神道と仏教と深く関わっている。
「携わる」をもっと詳しく
「携わる」は「たずさわる」と読み、「ある物事と深く関係する」「ある物事に従事する」ことを表す言葉です。
「携」の字に「手偏」が含まれており、元々は「手と手を繋ぐ」という意味を持っていました。このため「携わる」は「関わる」と比べ、より深く関係することに加え、自分の力を加えるという意味を含んでいます。
「携わる」は「提携」「連携」という言葉があるように、ただ関係するだけでなく、手を取り合って協力することを表すことができる言葉です。
また、ビジネスシーンでは「携わる」という言葉は「仕事として関わる」という意味を持ちます。
「携わる」の使い方の例
- 保育の仕事に携わりたいと考えている。
- 新商品の開発に携わる。
- 前の会社では営業に携わっていた。
まとめ
以上、この記事では、「関わる」と「携わる」の違いについて解説しました。
- 関わる:ある物事に関係すること
- 携わる:ある物事に深く関係して従事すること
適切に使い分けられるように、しっかり違いを押さえておきましょう。