あなたが求めているのは、「知見」と「知識」のどちらでしょうか。
そもそも、「知見」と「知識」とは何なのでしょうか。
言葉の意味や違いについては、案外知らないことが多いですよね。
そこで今回は、「知見」と「知識」の違いについて解説します。
結論:実際に触れて得たかどうかで区別される
一方、「知識」とは、ある事柄について知っている内容・情報のことです。
両者は、実際に見たり、聞いたり、触れたりして得た情報なのかどうかで区別されます。
「知見」をもっと詳しく
「知見」とは、実際の体験・経験を通して得た知識のことです。
実際の体験や経験とは、自分の目で見たり、耳で聞いたり、実際に訪れたりすることです。
つまり、自身の体や五感を通じて学び得た知識が「知見」なのです。
ただし、『経験』や『体験』と「知見」は異なります。
『経験』『体験』は主観的側面が強いものであり、知識をベースとしたものではありません。
一方、「知見」は、知識の上にさらに経験と体験が合わさったものです。
つまり「知見」とは、知識という正確さや客観性を備えた経験だといえます。
知識と経験、どちらか1つが欠けると「知見」とは言えないのです。
使用例
- ヨーロッパを旅して知見が広がった
- 現在までの自身の知見をベースに自伝を出版する
- 知見は、年齢が高ければ必ずしも深いとは言えない
「知識」をもっと詳しく
「知識」とは、ある事柄について知っている内容・情報のことです。
たとえば、本や映画、研究などによって得られる内容・情報のことをいいます。
「知識」は、あくまでも情報であり、そこに自己の実体験が存在するわけではありません。
「知見」との決定的な違いは、この経験・体験の有無にあります。
知見が主観的な要素も含んでいるのに対し、知識は客観的で、根拠に基づいています。
使用例
- 彼は豊富な知識を身につけている
- 知識とは考えを磨くために必要不可欠である
- 知識のひけらかしは避けるべきだ
まとめ
以上、今回は「知見」と「知識」の違いについて解説しました。
- 知見:実際の体験・経験を通して得た知識
- 知識:ある事柄について知っている内容・情報
「知見」と「知識」は、どちらかに偏るよりもバランスが大切です。
行動することの方が大切なように思われがちですが、じっくりと学ぶことも行動のためには必要だからです。
自分に足りないものはどちらかなのかを考え、常に謙虚な姿勢でいたいものです。