年度の初めになると、会社内での人事移動が多いですよね。
その際によく耳にする「就任」や「着任」という言葉。どちらも新しい役職につくときに使い言葉ですが、皆さんはこの2つの言葉の違いがわかりますか?
挨拶などで使うタイミングがあるかもしれません。そんな時に間違えて使ってしまったら恥ずかしいですよね。
今回の記事では、「就任」と「着任」の違いについて説明します。
結論:移動が加わるか、上の役職につくのか
「就任」は、もともとの役職よりも高い役職につくときに使います。
「着任」についてもっと詳しく!
「着任」という言葉は「着」という字と「任」という字から成っています。
1つめの「着」は、別の場所へ移動してたどり着く、という物理的な意味です。そして、2つめの「任」はまかせるという漢字ですね。
「着任」の意味はこの漢字の通りで、新しい場所に到着して、ある役目を任されるという意味です。
これから勤務するところに到着して、新しい仕事をする準備ができた状態を指します。
新しい場所に移動するかどうかが重要なポイントになります。
ただし、この「移動する」という部分には注意が必要です。長距離の場所の移動だけでなく、同じ会社内の建物の中の部署の移動も含まれるのです。
ちなみに「着任」の対義語は「離任」です。
「就任」についてもっと詳しく!
「就任」は「着任」をもっと詳しく修飾した言葉です。つまり、「着任」の中でも、もっと限られた状況の時に「就任」を使います。
具体的に説明すると、もともと自分がついていた役職よりも高い役職につくときに使います。
内容的にはほとんど同じ意味ですが、どんな役職につくのかが重要になります。場所や役職が変わるだけでは「就任」は使えないのです。
そのため、「就任」には新しい役職についたことを祝う意味が込められています。高い役職につかないときに間違えて使うと嫌みのようになってしまいます。気を付けましょう。
まとめ
以上、この記事では「着任」と「就任」の違いについて説明しました。
- 着任:新しい役職につくときに使います。
- 就任:新しく、元より高い役職に就くときに使います。
正式な場で使うことが多い言葉です。とても似ている言葉ですが、きちんと使い分けられるようにしましょう。