格闘技の試合のBGMとして、気分の上がる曲がよく使われます。選手の好きな曲も使われますが、激しい音楽もよく使われます。攻撃的な気分になって、アドレナリンを出すためという理由もあります。
その激しい曲でも、「ハードロック」や「ヘヴィメタル」が使用されていることが多いです。しかし、この2つの違いは一体何なのでしょうか。この記事では、「ハードロック」と「ヘヴィメタル」の違いについて解説します。
結論:曲のタイプが違う
「ヘヴィメタル」はギターやベースの音を普通よりさらに低くして演奏する音楽です。また、ダミ声や頭を振るパフォーマンスが特徴です。
「ハードロック」をもっと詳しく
「ハードロック」はアメリカのバンドが主流です。発祥もアメリカで、1960年代に始まりました。ロックに比べてエレキギターの音が歪まされています。音楽の音自体を歪ませてざらついた音にするのです。
たとえば、テレビなどで砂嵐の音声が流れます。あの音を音楽として取り込み、ざらざらした音を取り込んでいるのです。この歪ませた音楽がハード、つまり激しいことから、「ハードロック」と呼ばれるのです。
「ハードロック」には、根強いファンも多く、ハードロックカフェというお店が全国にあるほどです。
また、ボーカルのキーがとても高く、一般的に女性が出せる限界の音程を男性ボーカルが歌う曲が多いです。綺麗な高音というよりも、声を張り上げて出す高音なので歌うことがとても難しいです。
「ヘヴィメタル」をもっと詳しく
一方の「ヘヴィメタル」は低音を全面に押し出した激しいロックのことです。弦楽器を普通より低いチューニングにして、リズミカルに低音が鳴り響くのが特徴的です。またギターの歪ませ方も「ハードロック」とは異なり、「ヘヴィメタル」の方がより一層激しくされているのです。
先ほどご紹介した砂嵐の音が、「ハードロック」より大きいです。
ボーカルのスタイルにも違いが見られます。「ヘヴィメタル」では、ダミ声や叫び声をよく使用します。これらの声は下水道ボイスとも呼ばれ、「ヘヴィメタル」の名物です。この発声もとても難しいので、一般の人がカラオケでカバーすることは難しいです。
また、ライブでのパフォーマンスも「ハードロック」より激しいです。「ヘヴィメタル」のライブでは、メンバーが音楽のリズムに合わせて頭を振るパフォーマンスが行われます。観客の人も一緒に頭を振ります。この動きはヘドバンと呼ばれ、「ヘヴィメタル」特有のものです。
まとめ
以上、この記事では、「ハードロック」と「ヘヴィメタル」の違いについて解説しました。
- ハードロック:歪ませたギターと、キーの高いボーカルが特徴の音楽
- ヘヴィメタル:低音の音楽で、ダミ声や頭を振るパフォーマンスが特徴的