日本語にはひらがなやカタカナのほかに、漢字という文字も存在します。
そして、漢字にはひとつひとつ意味があるので、漢字を見ればだいたい意味を推測することができます。
しかし、熟語では時に厄介なことが起こります。
本来、熟語はそれぞれの漢字の意味を組み合わせた意味になりますが、漢字を入れ替えると意味が少し変わってしまう場合があるのです。
例えば、「格別」と「別格」はそのひとつです。
今回はそんな「格別」と「別格」の違いについて解説していきたいと思います。
結論:ニュアンスが違う
一方、「別格」は「定められた形式に拘束されない」という意味を表します。
つまり、「格別」と「別格」ではニュアンスが異なるのです。
「格別」をもっと詳しく
「格別」は「普通の場合と程度や事柄が違う」という意味を表します。
また、程度がはなはだしいという意味も表します。
格別は「特別」と似たような意味だと考えればわかりやすいかもしれません。
そして、良い意味で使われることが多いでしょう。
ちなみに、「格」とはレベルや決まりのことを表しています。
そのため、「格別」には他とはレベルが違うほどいいという意味もあります。
また、「格別」には「それぞれ別に」という意味もあります。
また、「他のケースから外れる」という意味もあります。
ほかにも、「特に」という意味もあります。
ちなみに、この場合には「格別気にしない」などのように用います。
そして、「格別」は名詞としても副詞としても使うことができます。
また、「格別」は「各別」と表記される場合もありますが、これも正解です。
ただ、「各別」と書くと誤植だと疑われる場合も多いので、「格別」と表記したほうが無難でしょう。
「別格」をもっと詳しく
「別格」は「定められた形式に拘束されない」という意味を表します。
「他とは違う高い格」という意味あいが強いです。
つまり、「別格」とは、「レベルが違う」という意味なのです。
例えば、「彼が作るナイフは別格だ」などのように用います。
まとめ
以上、この記事では、「格別」と「別格」の違いについて解説しました。
- 格別:「普通の場合と程度や事柄が違う」という意味
- 別格:「定められた形式に拘束されない」という意味
「格別」と「別格」は入れ替えて使える場合もありますが、使えない場合もあります。
気をつけて使っていきたいですね。