「変装」と「扮装(ふんそう)」の違いとは?意味から使い方まで解説

違いのギモン

「変装」や「扮装」は容姿を変えて別人のように振舞うことを指す言葉ですが、両者はいったい何が違うのか、皆さまはご存知でしょうか。

今回は「変装」と「扮装」の違いについて解説します。

結論:「扮装」には演じるという意味がある

「変装」とは、容姿や服装を変えて別人のように振舞うことを指します。

一方、「扮装」とは、役者が役柄に合わせて身なりを装うことを指します。

「変装」をもっと詳しく


「変装」とは、容姿や服装を変えて別人のように振舞うことを指します。

「変装」は、正体が露呈しないように自分でない人の風貌になりきることが意味の中心です。後に解説する「扮装」とは違い、他人に見てもらうことを前提とした装いではありません。

「変装」の使い方の例

  1. 髭と眼鏡で変装する。
  2. 変装を見破られる。
  3. 警官が一般人の変装をして潜入捜査をする。

どの文も、正体が露呈しないようにしているという点が共通しています。

「扮装」をもっと詳しく


「扮装」とは、役者が役柄に合わせて風貌を変えることを指します。「扮する」という動詞も同じ意味であるため、合わせて覚えておくと良いでしょう。

「変装」との違いは、他人に見てもらうことを前提とした装いであり、演じるという意味が中心にあることです。

また、役者に限らず、ある人物に似せた格好をすることも扮装と言います。この意味では「仮装」とほとんど同義語です。

「扮装」の使い方の例

  1. サーカスでピエロに扮装する。
  2. フランケンシュタインに扮装する。
  3. 魔女に扮装する。

どの文も、他人に見られることを意識した装いであるという点が共通しています。

まとめ

以上、この記事では、「変装」と「扮装」の違いについて解説しました。

  • 変装:容姿を変えて別人のように振舞うこと
  • 扮装:役者が役柄に合わせて身なりを装うこと
「変装」と「扮装」は、どちらも風貌を変えて別人の振る舞いをすることを指しますが、前者は正体が露呈しないように装うことを意味するのに対して後者は他人に見られることを意識して演じることを意味しているという違いがあります。上手に使い分けましょう。