「相撲」は日本の伝統的な競技です。とても人気がある「相撲」ですが、「大相撲」との違いを説明することが出来ますか?あまり考えたことがない方もいると思います。
この記事では、「相撲」と「大相撲」の違いを解説します。[ad#bottom]
このページの目次
結論:「大相撲」は日本相撲協会が主催する「相撲」のイベント
「大相撲」は、日本相撲協会が主催する「相撲」のプロ興行です。
「相撲」についてもっと詳しく
相撲とは、日本発祥の格闘技、スポーツです。腰にまわしをつけた力士が、一対一で戦います。相手を土俵から出したら勝利です。
相撲は日本の国技とも言われる伝統的な競技です。古くから日本で親しまれてきました。
「大相撲」についてもっと詳しく
大相撲とは、相撲のプロ興行です。興行とは、一つの会場に人を集め、観客から入場料をとる代わりに娯楽を提供する行為です。大相撲は、公益財団法人日本相撲協会が主催する相撲のプロ興行です。東京では国技館で競技が行われます。
大相撲に出場する力士は、日本相撲協会から給与を得ています。試合の結果に基づいて力士は順位付けをされます。順位によって給与や賞金が変わる仕組みです。
大相撲は公式戦として「本場所」という大会が年に 6 回行われます。本場所は奇数月に開催されます。これは 15 日間のリーグ戦であり、大イベントです。勝利成績によって順位が決まり、それに伴い給与が決定されます。
年に 6 回行われる本場所は以下の通りです。本場所のない偶数月には、地方で試合を行う地方巡業が開催されています。
- 1 月:初場所
- 3 月:春場所
- 5 月:夏場所
- 7 月:名古屋場所
- 9 月:秋場所
- 11 月:九州場所
日本相撲協会とは
日本相撲協会とは、力士を認定し、本場所を開いている組織です。
日本相撲協会の前身は、江戸時代に設立されました。当時、寺院や神社の建設、移築のための資金を調達する手段として相撲が使用されました。相撲を見せ物にして、お金を得ていたのです。江戸の他に、京都や大阪にも相撲の集団が誕生しました。
しかし、江戸相撲の方が人気が高く、江戸で土俵をつとめてこそ本物の力士と言われるほどでした。
「相撲」の土俵
土俵とは、力士が競技をする場所です。土俵は規律に基づき作られています。高さは 34~60cm です。1 辺が 670cm の正方形に土を盛り、中に直径 4.55m の円を小俵で作っています。小俵の中身は、土、砂、砂利です。
国技館の土俵は、試合開始の 5、6 日前につくられます。機械は一切使用されず、スコップや一輪車などの特殊な小道具で作られています。
土俵には女性が上がることが出来ません。土俵は神聖な場所であると考えられ、女性禁制です。これは、女性が男性より血の汚れがあると見なされているからです。伝統的なしきたりとして、土俵に女性は上がれません。
「相撲」の番付け
番付けとは、力士の階級を表す一覧表です。階級は全部で 10 段階あります。番付けの最上位は横綱です。
横綱は、番付け上いなくても良いと規定されています。しかし、数に制限はありません。横綱は全ての力士の代表であり、天下無双の意味が込められています。現在は、2017 年 1 月の稀勢の里(きせのさと)以降、横綱は誕生していません。稀勢の里は 72 人目の横綱です。
力士になる方法
相撲力士になるためには 3 つの条件が存在します。
- 義務教育を終了した 23 歳未満の男子
- 身長 173cm 以上
- 体重 75kg 以上
女性は絶対に力士になることができません。力士になるためには、まず入門したい相撲部屋の師匠から許可を受けます。師匠経由で力士届けを日本相撲協会に提出します。その後、協会に登録されて力士となることができます。外国人も、条件さえ満たせば同じ手順で力士になれます。
全ての力士は相撲部屋に所属し、必ず師匠のもとで相撲をします。一度相撲部屋に入門をしたら、力士の意思で部屋を変えることはできません。師匠が死亡したり、部屋が独立した場合に部屋を移ることはあります。しかし、原則的に同じ師匠のもとで学び続けます。
まとめ
この記事では、「相撲」と「大相撲」の違いを説明しました。
- 相撲:相手を土俵から出すために押し合う競技
- 大相撲:日本相撲協会が主催する相撲のイベント
日本の伝統的な競技である相撲について説明しました。相撲はルールが分かりやすく、子供から大人まで楽しむことが出来る競技です。違いを理解して、更に楽しみながら観戦しましょう!