「ウール」と「コットン」の違いとは?動物由来か、植物由来かも解説

違いのギモン

服には様々な素材がありますが、「ウール」や「コットン」もそのうちの1つです。

靴下や服、帽子など、幅広いものに「ウール」や「コットン」は使われています。おそらく、皆さんも「ウール」や「コットン」の服を持っていると思います。

しかし、その違いを説明するのは難しいですよね。

この記事では、「ウール」と「コットン」の違いを説明します。

結論:違いは、素材

「ウール」は、羊毛で作られた、動物由来の繊維です。

「コットン」は、綿花で作られた、植物由来の繊維です。

「ウール」をもっと詳しく

「ウール」は、羊毛で作られた、動物由来の繊維です。

「ウール」は、羊の毛を刈り取って、洗浄した後、様々なプロセスを経て作られています。

 

また、「ウール」は、世界の繊維生産量の3%を占めている素材です。現在、生産量が多い国は、中国・オーストラリア・ニュージーランドの順です。

ウールの服のメリットを以下にご紹介します。

  • ふんわりとボリュームのある質感
  • 凹凸(おうとつ)がなく滑らかな質感
  • 保温性・保湿性に優れている
  • 伸縮性(しんしゅくせい)が高いため、型くずれしにくい
  • シワになりにくい
  • 燃えにくい
ウールの服のデメリットを以下にご紹介します。
  • 洗濯表示が様々なので難しい
  • 毛玉になりやすい
  • 虫が食うので取り扱いに注意が必要

「コットン」をもっと詳しく

「コットン」は、綿花で作られた、植物由来の繊維です。

綿花は、綿の木になる花です。綿の木は、熱帯・亜熱帯地方の約80か国で生産されています。また、世界の繊維生産量の約40%が綿であるとも言われています。

花と書くので、道端に咲いているような花を思い浮かべる人も多いと思います。しかし、それは少し違います。

 

綿花とは、綿の木に咲いた花のことではありません。綿にできた実が弾けて出て来る、種を包む繊維です。白く、わたあめのような見た目をしています。

「コットン」は、この綿花を洗浄し、様々な加工を加えることによって、作られます。

綿花は、植物なので、育てる過程で天候の影響を受けます。そのため、生産量や品質が変動することがあります。

 

コットンの服のメリットを以下にご紹介します。

  • 通気性が良い
  • 静電気が起きにくい
  • 肌触りが良い
  • 夏は涼しく、冬は暖かい
  • 生地が丈夫
コットンの服のデメリットを以下にご紹介します。
  • シワになりやすい
  • 汗で黄ばみやすい
  • 乾きにくい
  • 洗濯によって縮みやすい

まとめ

以上、この記事では、「ウール」と「コットン」の違いについて解説しました。

  • ウール:羊毛で作られた、動物由来の繊維
  • コットン:綿花で作られた、植物由来の繊維
「ウール」は、保温性・保湿性に優れており、「コットン」は、夏は涼しく、冬は暖かいという特徴があります。「夏はコットン、冬はウール」という言葉がありますが、この記事を読み終えたあなたは、これがそれぞれの特徴からできた言葉だとわかりますね。

ぜひ、着心地のいいコーディネートができるように、服選びをしてみましょう。