どちらも日本語では『飴 (あめ) 』を意味する、「キャンディ」と「ドロップ」。
小さいころから何気なく口にしているお菓子ですが、実は両者には違いがあるのです。
そこで今回は、「キャンディ」と「ドロップ」の違いについて解説します。
結論:「ドロップ」は「キャンディ」の一種
また、キャンディーには『ハードキャンディ』と『ソフトキャンディ』の二種類があり、「ドロップ」は『ハードキャンディ』に分類されます。
つまり、「ドロップ」とは「キャンディ」の一種であり、「キャンディ」は『ハードキャンディ』と『ソフトキャンディ』の総称なのです。
「キャンディ」とは
「キャンディ」とは、西洋から伝えられた飴・砂糖菓子のことです。
キャンディーの歴史は古く、現在のようなキャンディになったのは17世紀ごろです。
古代エジプト人が、イチジクやデーツといった果実とナッツを、はちみつを使って組み合わせたのが始まりと言われています。
「キャンディ」には『ハードキャンディ』と『ソフトキャンディ』の二種類があります。
『ハードキャンディ』とは、ドロップやバタースコッチ、トフィーなど、硬いキャンディのことです。
一方『ソフトキャンディ』とは、キャラメル、ヌガーなどがあります。
(実はマシュマロもソフトキャンディの仲間!)
また、「キャンディ」という呼び方は、主に日本では『飴』のことを指します。
一方海外では、ハロウィンで配られる際のスナック菓子や、チョコレート菓子もキャンディと呼びます。
名前の由来は定かではなく、アラビア語で砂糖を意味する “quand” という説もあれば、ラテン語や、インドの古い菓子の名前からきているという説があります。
「ドロップ」とは
「ドロップ」とは、『ハードキャンディ』と呼ばれる「キャンディ」の一種です。
上記で解説したように、キャンディには『ハードキャンディ』と『ソフトキャンディ』があり、「ドロップ」はそのうちの『ハードキャンディ』に分類されます。
しかし、19世紀まではハードキャンディはあまり人気がありませんでした。
というのも、ハードキャンディと言えばレモン味かペパーミント味という固定観念があったからです。
1851年のロンドン万国博覧会の際、中にクリームの入ったフランス式のキャンディが紹介され、ハードキャンディの味に対する考えは変化していったのです。
国によって文化が違うように、キャンディのスタイルも国によってさまざまです。
以前は、日本ではカンロ飴や黒飴が、アメリカではメープルシロップのキャンディやゴマのキャンディが好まれました。
しかし、現在では世界中の味を楽しむことができるようになったので、選択肢はぐんと多くなりました。
ちなみに、日本に西洋の菓子が輸入されるようになったのは1970年代でした。
バタークッキーやチョコレート菓子が日本にやってきたのも、この頃でした。
まとめ
以上、今回は「キャンディ」と「ドロップ」の違いについて解説しました。
- キャンディ:西洋から伝えられた飴・砂糖菓子
- ドロップ:ハードキャンディと呼ばれるキャンディの一種
現在では世界中の色々なタイプのキャンディを、簡単に手に入れることができます。
しかし、そこには長い歴史と変遷があったのです。
これを機に、キャンディの歴史をたどってみるのも面白いかもしれませんね。