宗教という概念の歴史は古く、人間はものすごい昔から宗教を作ったり、それを信仰したりしてきました。
しかし、歌は宗教よりも歴史が古く、今でも世界中で歌が歌われています。
そして、宗教でも歌を歌うことがあります。
その中でも、キリスト教に関する歌は「聖歌」と呼ばれることもあれば、「讃美歌」と呼ばれることもあります。
ところで、「聖歌」と「讃美歌」では何が違うのでしょうか。
きかれてみると少し気になってきますよね。
そこで、今回は「聖歌」と「讃美歌」の違いについて解説していきたいと思います。
結論:団体の違い
一方、「讃美歌」はプロテスタント諸派の中の日本基督教団などが使っている言葉です。
つまり、「聖歌」と「讃美歌」では使っている教派や団体などが異なるのです。
「聖歌」をもっと詳しく
聖歌は東方教会、カトリック、聖公会、プロテスタント諸派の中の日本福音連盟などが使っている言葉です。そして、聖歌は古代や中世から続く宗教歌です。
ちなみに、聖歌にはふつうは歌詞がついています。
そして、聖歌は讃美歌よりも意味が広いので、場合によっては讃美歌のことも含んで「聖歌」と呼びます。
そんな聖歌の例としてはグレゴリオ聖歌やビザンチン聖歌などがあげられます。
このうち、グレゴリオ聖歌とはローマ・カトリックの聖歌で、世界最古のクラッシック音楽と言われています。
また、ビザンチン聖歌とは東方教会の代表的な聖歌です。
「讃美歌」をもっと詳しく
讃美歌はプロテスタント諸派の中の日本基督教団などが使っている言葉です。
ただ、これらの教派でも讃美歌を演奏する合唱団のことは「聖歌隊」と呼び、「讃美歌隊」と呼ばれるわけではありません。
そして、讃美歌は教会の人によって賛美され、世の中の民衆の示しになるものです。
一般の人が歌うために作られました。
そして、信仰を励ます歌です。
ちなみに、「讃」は常用漢字ではありません。
そのため、新聞や教科書などでは「賛美歌」と表記されています。
まとめ
以上、この記事では、「聖歌」と「讃美歌」の違いについて解説しました。
- 聖歌:東方教会、カトリック、聖日本福音連盟などが使っている言葉
- 讃美歌:プロテスタント諸派の中の日本基督教団などが使っている言葉
「聖歌」と「讃美歌」ではこのような違いがあったんですね。
日常生活で区別する必要はないかもしれませんが、雑学として友達に自慢してみるのもいいかもしれません。