「寒い」と「冷たい」の違いとは?意味から使い方までわかりやすく解説

違いのギモン

「寒い」と「冷たい」は温度が低いことを指すときに使う言葉ですが、果たして両者は何が違うのか、皆さまはご存知でしょうか。

今回は「寒い」と「冷たい」の違いについて解説します。

結論:気温が低いと「寒い」、物の温度が低いと「冷たい」

「寒い」とは、気温が低いと体が感じることを指します。

一方、「冷たい」とは、物に触れた時に温度が低いと感じることを指します。

「寒い」をもっと詳しく


「寒い」とは、気温の低さに体が不快感を覚えること、また不快感を覚えるほどに気温が低いことを第一義的に指します。対義語は「暑い」です。ポイントは、気温に対する体全体の感覚であるという点です。

また、「寒い」には、次の 5つの意味が他にもあります。

  1. 恐ろしくて震え上がる
  2. 寂しい感覚になる
  3. 面白くない
  4. 内容が貧弱である
  5. 金銭が乏しい

これら 5つの意味は、体全体で不愉快な感覚を覚えるという点で共通しています。気温に対して不快感を覚えるという第一義の意味から派生したものと言えます。

中でも、➌、➍、そして➎の意味においては特定の言葉と合わせて使われるケースが多いです。➌の場合は「寒いジョーク」、➍の場合は「お寒い報告書」、そして➎の場合は「懐が寒い」という使い方が多いです。

「寒い」の使い方の例

  1. この教室は何だか寒い。
  2. 背筋が寒くなるような怖い話だった。
  3. あまりにも心無い批判に心が寒くなった。

➋は、恐ろしくて震え上がるという意味です。➌は、寂しい感覚になるという意味です。

「冷たい」をもっと詳しく


「冷たい」とは、物に触れた時に温度が低いと感じることを表します。対義語は「熱い」です。「寒い」と違う点は、対象が物の温度であり、そして体の一部がとらえる感覚であるというところです。

また、物ではありませんが、人間としての温かみが感じられないことも「冷たい」と言います。

「冷たい」の使い方の例

  1. このお茶は冷たい。
  2. この部屋の空気は冷たい。
  3. 冷たい態度を取る。

まとめ

以上、この記事では、「寒い」と「冷たい」の違いについて解説しました。

  • 寒い:気温の低さに不快感を覚えること
  • 冷たい:物の温度が低く感じられること

「寒い」と「冷たい」は、気温に対して覚える体全体の感覚なのか、物に対して覚える体の一部の感覚なのかという点で違いがあります。上手に使い分けてくださいね。