「赤肉メロン」と「青肉メロン」の違いとは?見分け方まで解説

違いのギモン

冷やして食べると美味しいメロン。ジューシーで甘い実にかぶりつくと、幸せを感じますよね。

メロンの色は様々です。「赤肉メロン」もあれば、「青肉メロン」もありますよね。では、それらの違いは何でしょうか。

結論:種は同じで色だけが違う

「赤肉メロン」も「青肉メロン」も、同じ種で実の色が違うだけです。ただし、赤肉メロンの方が一般に甘みが強く、β-カロテンを多く含みます。

メロンは、インド原産の果物で、世界中に広まりました。東アジアに広まったものはウリと呼ばれ、ヨーロッパに広まったものはメロンと呼ばれます。日本でも、メロンが栽培されるようになる前から、ウリが食べられてきました。その一つ「マクワウリ」も、メロンと同じ種なのです。

「赤肉メロン」をもっと詳しく

「赤肉メロン」は、果肉が赤いメロンの総称です。有名な品種として、「夕張メロン」や「クインシーメロン」があります。

 

夕張メロン」はブランド名で、夕張キングメロンが品種の名前です。夕張市で生産されて、基準を満たしたメロンだけが、「夕張メロン」を名乗ることが認められます。そのため、夕張メロンは高級なのです。

夕張メロンはカボチャとメロンのかけ合わせだという都市伝説がありますが、嘘です。赤肉メロンはほかにもたくさんありますよね。品種が開発された当初、赤肉メロンに馴染みのなかった人たちが「カボチャとメロンのかけ合わせだ」と勘違いしたのです。

 

クインシーメロン」は、平成に普及したの赤肉メロンです。夕張メロンに比べて日持ちが良いことが長所として挙げられます。

 

メロンの生産量は、茨城県が最大で、北海道は2位です。北海道産の夕張メロンは赤肉メロンの中でも特に有名ですが、茨城県産の赤肉メロンも、お店では多く出回っています。

「青肉メロン」をもっと詳しく

「青肉メロン」は、黄緑色の実をしたメロンです。爽やかな香りが持ち味です。「アンデスメロン」「マスクメロン」「プリンスメロン」など、多くの品種が知られています。

 

アンデスメロン」は、病気になりにくく味も安定しているため、安くて美味しいと人気の品種です。南米のアンデス山脈とは関係なく、「安全です」が縮まって「アンデス」になりました。

アンデスメロンなど、メロンの多くが網目模様をもっています。網目は、皮が内側で成長する果肉によってひび割れて作られます。網目が細かくて均一なほど、よく熟して美味しいとされています。

 

マスクメロン」は、ジューシーで香りも強い高級なメロンです。病気に弱く温室でしか育たないため、貴重なのです。「マスク」は、実は「ジャコウ(musk)」のことです。ジャコウジカの香水のような強くて甘い香りを持つことから、この名がつきました。

 

プリンスメロン」は、マクワウリとのかけ合わせで作られたメロンです。品種としての歴史は長く、安くて美味しいメロンとして人気を誇りました。しかし、病気に弱いことなどからシェアを落としています。

補足:「白肉メロン」もある

赤肉メロン、青肉メロンのほかに、「白肉メロン」もあります

代表例は、「ハネジューメロン」です。輸入品でよく目にしますよね。皮が白く、実の色も白いものが多いです。

ハネジューメロンから生まれた日本の品種が「ホームランメロン」です。上品な甘みが特徴です。

まとめ

以上、この記事では、「赤肉メロン」「青肉メロン」の違いについて解説しました。

  • 赤肉メロン:実が赤っぽいメロン。β-カロテンを多く含む
  • 青肉メロン:実が緑色のメロン
さまざまな品種のメロンがありますが、どれも種は同じなのですね。