「散歩」と「散策」の違いとは?意味から使い分けまで解説

違いのギモン

みなさんは最近、「歩くこと」をしていますか。大抵の人はそんなの当たり前だ、変な質問だと思うことでしょう。確かに私たちの日常生活において「歩くこと」は欠かせません。

しかし、それは移動を目的としただけのものではないでしょうか。一口に「歩く」と言っても「散歩」や「散策」など歩き方にも種類があります。

さて、この「散歩」と「散策」の二つの単語には意味の違いがあることをご存知ですか。同じ「散」という漢字が用いられているので、混同されている方もたくさんいると思います。あまり知られていないこの二つの言葉の意味を、詳しく解説していきます。

結論:目的の違い

「散歩」とは歩くことを目的としてぶらぶらすることです。

「散策」とは景色や会話などを目的として、歩き回ることです。

「散歩」とはどんな意味?

散歩とは、あてもなく近場をブラブラと歩くことです。そもそも歩くことが目的なので、どこに行こうと、何をしようと、誰といようと散歩になります。この散歩する範囲は大抵の場合、家や近所など近場であることが多いです。

そして、散歩には何かを改善させるという目的もあります。頭で考え過ぎてこんがらがってしまった時や、悩んでいる時に気晴らしに散歩に出かけることがあります。例えばの話ですが、彼女に振られたショックで衝動的に家を飛び出し、夜道を歩く行為は「散歩」と呼ぶことができるのです。

さらに、人間以外の動物の歩く行為も散歩と呼ぶことができます。犬の散歩がその代表例です。

「散策」とはどんな意味?

散策とは、周りの景色や、共に歩く人との対話を目的として歩くことです。景色を楽しんだり、探索を行ったり、歴史に触れ合ったりなど、見識を深め、さらにその幅を広げるのが目的です。

その他にも、精神疾患を持つ人々が療養目的で散策を行うこともあります。

散策する時の歩く範囲は定められていないので、近場であってもそうでなくても、散策という言葉を用いることができます。

まとめ

この記事では「散歩」と「散策」の違いについて解説しました。

  • 散歩:歩くことを目的に近場をぶらぶらすること。
  • 散策:見識の幅を広めるために歩くこと。

「散歩」と「散策」の言葉の意味の違いを把握することで、今まで散歩をしていたのか、あるいは散策していたのか、見分けがつくようになったのではないでしょうか。

この違いを知ったあなたは今、外を歩き回りたい衝動に駆られていると思いますので、その気持ちを胸に様々なところへ出かけてみてください。きっと新しいドキドキやワクワクに出会えることでしょう。