「ゴシップ」と「スキャンダル」の違いとは?意味から英語まで解説

違いのギモン

芸能人やスポーツ選手など、みんなに知られている有名な人の「スキャンダル」を記事にするのは週刊誌の得意技です。

そして、「スキャンダル」が原因で評判を落としてしまう有名人はたくさんいますよね。

 

また、「スキャンダル」と似た言葉としては「ゴシップ」があげられます。

この言葉は日本では「スキャンダル」より有名な言葉ではありませんが、たまに目にする言葉ですよね。

この 2 つの言葉は何が違うのでしょうか。

今回はそんな「ゴシップ」と「スキャンダル」の違いについて解説していきたいと思います。

結論:対象と事の重大さが違う

まず、「ゴシップ」とは興味本位のうわさ話のことで、全ての人が対象です。

一方、「スキャンダル」とは名誉を傷つけるような不祥事や不正事件やうわさ話などのことで、有名人が対象です。

つまり、「ゴシップ」と「スキャンダル」では対象と事の重大さが異なるのです。

「ゴシップ」をもっと詳しく

ゴシップとは興味本位のうわさ話のことで、全ての人が対象です。

「ゴシップ」は英語では “gossip” と表記されます。

そして、この言葉の語源は「名付け親」という意味の古い英語です。

名付け親はその家で見聞きしたことを尾ひれをつけて他人にしゃべるので、「うわさ話」という意味が生まれました。

 

そして、有名な人についてのうわさ話もありますが、身近な人に対するうわさ話もあるので、ゴシップは全ての人が対象になっています。

ただ、日本では有名人のうわさ話を「ゴシップ」と呼ぶことが多いです。

また、本来は私生活に関するうわさ話のことを表しています。

そして、そのうわさ話は著しく名誉が傷つけられるようなものではないことが多いです。

 

ちなみに、「ゴシップ」には尾ひれがつくことが多いですが、まるっきり嘘の場合には使われません。

もし嘘だった場合には「デマ」という言葉が使われます。

「スキャンダル」をもっと詳しく

スキャンダルとは名誉を傷つけるような不祥事や不正事件やうわさ話などのことで、有名人が対象です。

「スキャンダル」は英語では “scandal” とつづり、「人の名誉を傷つけるような、よくないうわさ」「不名誉なできごと」という意味を表しています。

そして、「スキャンダル」という言葉の語源は「障害物」や「罠(わな)」などの意味を表すギリシャ語です。

ここから、社会的地位を失うような不祥事やよくないうわさの意味を表すようになっていきました。

 

そして、「スキャンダル」により社会的地位を失うのは政治家やスポーツ選手や芸能人などの有名な人だけです。

そのため、「スキャンダル」は無名な人に対して用いることはありません。

また、刑事事件や不倫などの不名誉なできごとがスキャンダルの対象になります。

まとめ

以上、この記事では、「ゴシップ」と「スキャンダル」の違いについて解説しました。

  • ゴシップ:興味本位のうわさ話のことで、全ての人が対象
  • スキャンダル:名誉を傷つけるような不祥事や不正事件やうわさ話で、有名人が対象

「ゴシップ」や「スキャンダル」にはできるだけさらされないようにしたいものです。

そのためにはズルをしないで誠実に生きることが一番重要だと言えるでしょう。

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和佐 崇史
文章を書くこと、読むことが大好きな大学生です。中学2年生で漢検2級を取得するなど、言葉については詳しい自信があります。Webライターとしてはこれまで累計1,000記事以上を執筆してきました。