「公務員」と「準公務員」の違いとは?何が含まれるのか一覧で解説

違いのギモン

「公務員」といえば安定した職業の代表で、これを目指している大学生や高校生も多いですよね。

そして、民間で働いている人からうらやましがられたり、嫉妬されたりするのもこの職業の特徴です。

 

ところで、みなさんは「準公務員」という職業はご存知でしょうか。この職業はみなし公務員と呼ばれることもありますが、「公務員」とは何が違うのでしょうか。

結構、わからないことだらけですよね。

そこで、今回は「公務員」と「準公務員」の違いについて解説していきたいと思います。

結論:違う職業

まず、「公務員」とは国や地方自治体や国際機関などで仕事を行っている人のことです。

一方、「準公務員」とは公務員ではないが公務員のような社会全体の利益のために働く職業についている人のことです。

つまり、「公務員」と「準公務員」はまったく別の職業なのです。

「公務員」をもっと詳しく

公務員とは国や地方自治体や国際機関などで仕事を行っている人のことです。

このうち、国で働いている人のことを国家公務員、地方自治体で働いている人のことを地方公務員、国際機関で働いている人のことを国際公務員と言います。

ちなみに、世間で叩かれているほど高級取りではありませんが、40 歳を超えると給与が良くなってきます。

そして、何より安定感があります。なので、昔から人気のある職業です。

 

また、国家全体にかかわるようなスケールの大きな仕事を携わることもあり、とてもやりがいがあります。

そして、公務員の仕事は責任重大であり、他の職業に比べて保証が厚いという特徴があります。

また、公務員は会社の利益のためなどではなく、公共のために仕事を行っています。公務員は国民全てのことを考えて働かなくてはいけないのです。

そのため、ストライキなどは認められていません。

 

ちなみに、公務員になるためには基本的に公務員試験を受けて、これに合格する必要があります。

「準公務員」をもっと詳しく

準公務員とは公務員ではないが公務員のような社会全体の利益のために働く職業についている人のことです。

みなし公務員という言葉もありますが、これは準公務員と同じ意味です。

そして、準公務員にあたる職業としては郵便局員、銀行員、駐車の監視員、国公立病院勤務の看護師、JR などの公共交通機関の職員、通信会社職員、電気会社職員、ガス会社職員、NHK 職員、公共図書館職員などがあげられます。

こうしてみると、かつては国営だったが、現在では民営化されている職業が多いということがわかるでしょう。これらの職業は公共サービスに関わっているという特徴があります。

 

ちなみに、準公務員は公務員ではないので公務員試験を受ける必要はありません。民間の企業と同じように就職活動を行って入社します。

そして、雇い主は企業です。しかし、公務員に近い働きをしているため、法律で公務に従事していると規定されています。

そのため、刑法が公務員と同じように適用されます。

 

なので、ストライキをすることはできません。

ちなみに、ストライキをすることができない理由は、準公務員がストライキをしてしまうと日本経済に影響し、停滞させてしまう可能性があるからです。

例えば、全国の郵便局員が一斉にストライキを行ってしまうと手紙などの流通が滞ってしまい、大きな混乱が起こってしまいます。

また、接待や贈収賄なども禁止されています。そのため、民間企業なら当然のように行われている取引先への手土産の贈呈も行ってはいけません。

もしこれを行ってしまうと逮捕され、罰金刑や禁固刑を受けてしまうかもしれません。

 

また、準公務員は公務員と同じように、副業が禁止されている場合があります。例えば、日本銀行の職員などは副業が禁止されています。

なぜなら、公務員や準公務員は職務上知り得た情報を外部に漏らしてはいけないほか、公務に専念する必要もあるからです。

そして、副業が認められている場合でも準公務員の評判を下げてしまうような副業は禁止です。

 

そんな準公務員は公務員ほど給与がいいわけではありませんが、安定性は高いです。なぜなら、公共サービスは国家に絶対必要なものであり、会社がつぶれるということが基本的にないからです。

ただ、公務員のように法律で守られているわけではなく、身分保障もありません。

 

ちなみに、準公務員にあたる職業の中にはなるのがとても難しい職業もありますが、中には比較的簡単になることができるものもあります。

その代表的な例としてあげられるのが駐車の監視員です。

この職業の仕事は駐車されている車を監視し、駐車違反をしていた場合には取り締まることです。

この仕事はもともとは警察官が行っていましたが、車の数が増えてきたことで対応しきれなくなり、民間企業でも取り締まれるようになりました。

ちなみに、駐車の監視員になるために必要な条件はほとんどありません。

まとめ

以上、この記事では、「公務員」と「準公務員」の違いについて解説しました。

  • 公務員:国や地方自治体や国際機関などで仕事を行っている人のこと
  • 準公務員:公務員ではないが公務員のような社会全体の利益のために働く職業についている人のこと

「準公務員」は「公務員」ではないが「公務員」みたいな仕事をしているんですね。なりやすい職業もあるので、安定を求める人は「準公務員」を目指してみてはいかがでしょうか。

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和佐 崇史
文章を書くこと、読むことが大好きな大学生です。中学2年生で漢検2級を取得するなど、言葉については詳しい自信があります。Webライターとしてはこれまで累計1,000記事以上を執筆してきました。