日本語には擬音語や擬態語などという独特な言葉があります。
このうち、擬音語とはものの音がもとになってできている言葉です。
一方、擬態語とはものの状態などをそれらしく表した言葉です。
そして、擬態語の中には意味がよく似ていて違いがよくわからない言葉があります。
例えば、「しばしば」と「たびたび」と「ちょくちょく」です。
これら 3 つの言葉はどれも同じことや同類のことが何度も繰り返されるさまを表しています。
そこで、今回は「しばしば」と「たびたび」と「ちょくちょく」の違いについて解説していきたいと思います。
結論:ニュアンスが違う
次に、「たびたび」は物事が繰り返される回数に重点がおかれた表現です。
そして、「ちょくちょく」はしばしばより頻度が高い印象があります。
つまり、「しばしば」と「たびたび」と「ちょくちょく」ではニュアンスが異なります。
「しばしば」をもっと詳しく
「しばしば」はちょくちょくより間隔が長めです。
そして、やや文語的な表現です。なので、日常会話で用いると少し変かもしれません。
例えば、「彼女とはしばしば会ってるよ」というと少し変ですよね。
それよりは「彼は彼女としばしば会っているらしい」などと文章で表現したほうが自然だと思います。
「たびたび」をもっと詳しく
「たびたび」は物事が繰り返される回数に重点がおかれた表現です。
そして、頻度や間隔などについてはさまざまです。
また、「たびたび」も文語的な表現であると言えるでしょう。
そして、肯定的な文脈で使われることはほとんどありません。
謝罪の場面など否定的な文脈で使われることが多いでしょう。
例えば、「たびたびの連絡申し訳ございません」などのように使います。
これは何回も連絡してしまっていることを謝っていますよね。
「ちょくちょく」をもっと詳しく
「ちょくちょく」はしばしばより頻度が高い印象があります。
そして、口語的でくだけた言いかたであると言えるでしょう。
例えば、「ちょくちょく遊びにおいでよ」などと言うと自然です。
逆に、「大臣はその女性とちょくちょく会っていたと説明した」とニュースで流れていたらちょっと変ですよね。
まとめ
以上、この記事では、「しばしば」と「たびたび」と「ちょくちょく」の違いについて解説しました。
- しばしば:ちょくちょくより間隔が長め
- たびたび:物事が繰り返される回数に重点がおかれた表現
- ちょくちょく:しばしばより頻度が高い印象がある
「しばしば」と「たびたび」と「ちょくちょく」ではこのような違いがあったんですね。きちんと使いわけていきたいものです。