「アナウンサー」と「キャスター」と「リポーター」の違いとは?

違いのギモン

テレビ番組などで、「アナウンサー」「キャスター」「リポーター」という肩書を持つ人が登場することがあります。

これらの役割はどれも同じものだと考えている方が多いのではないでしょうか。しかし、三者はそれぞれ異なる特徴をもつのです。

そこで、この記事では「アナウンサー」「キャスター」「リポーター」の違いを解説します。

結論:仕事の内容がそれぞれ異なる

「アナウンサー」「キャスター」「リポーター」の違いは以下の通りです。

  • アナウンサーテレビやラジオの様々な番組で、原稿を読んだり進行をしたりする。
  • キャスターテレビの報道番組に出演し、自身の見解を交えながらニュースを伝える。
  • リポーター様々なテレビ番組で、現場から中継して状況を伝える役割を担う。

「アナウンサー」をもっと詳しく

「アナウンサー」の仕事内容

「アナウンサー」の主な仕事は、番組内で原稿を読み上げることです。

また、アナウンサーは番組の司会をすることもあります。しかし、この場合も、基本的には台本の通りに進行していきます。

なお、担当する番組のジャンルは、報道番組に限りません。バラエティやスポーツなど様々なのです。

さらに、アナウンサーが登場する媒体は、テレビのほかにラジオもあります。

「アナウンサー」の仕事を担う人

テレビで「アナウンサー」として働いているのは、テレビ局のアナウンス部に就職した人です。

テレビ局のアナウンサーは、その局の系列のラジオに出演することもあります。なお、ラジオ番組には、ラジオ局でのみ働くアナウンサーが出演することもあります。

「キャスター」をもっと詳しく

「キャスター」の仕事内容

「キャスター」は「ニュースキャスター」の略称です。この正式名称からもわかるように、「キャスター」は、あくまでも報道番組のみに出演するという特徴があるのです。

また、「キャスター」はニュースの原稿を読むだけでなく、そのニュースに対する自身の見解も述べます。

「キャスター」の仕事を担う人

「キャスター」の仕事を行う人は様々です。重要なのは、必ずしも専門職としての「キャスター」ばかりではないという点です。

たとえば、「アナウンサー」が「キャスター」の役割を担うことがあります。また、タレントが「キャスター」の仕事を行う場合もあるのです。

「リポーター」をもっと詳しく

「リポーター」の仕事内容

「アナウンサー」と「キャスター」がスタジオで出演するのに対し、「リポーター」は、話題の場所を直接訪ねて、中継で現地の様子を伝えます。

また、情報を伝える方法も特徴的です。「アナウンサー」や「キャスター」のように、用意された原稿に沿って報道するのではなく、現地に行ってわかったことを自身の言葉で伝えるのです。

 

なお、リポーターが出演するテレビ番組のジャンルは多岐に渡ります。また、番組によって、「リポーター」が訪れる場所も異なるのです。

たとえば、報道番組では、事件や災害が起きた場所から最新情報を届けたり、強風や降雪に見舞われている地域から天候の様子を伝えたりします。一方、バラエティ番組では、人気の飲食店に行って料理の味を伝えることもあるのです。

「リポーター」の仕事を担う人

「リポーター」の仕事を行う人は、番組によって異なります。

たとえば、すでに解説した「アナウンサー」や「キャスター」が「リポーター」として働くことがあります。各テレビ局の記者が登場することもあります。

また、ディレクターやアシスタントディレクターなど、番組を製作するスタッフが「リポーター」の役割を担う番組もありますね。

さらに、エンターテイメント性のある番組では、芸能人が「リポーター」になることもあるのです。

まとめ

以上、この記事では、「アナウンサー」「キャスター」「リポーター」の違いについて解説しました。あらためて、三者の違いをおさらいしましょう。

  • アナウンサー:テレビやラジオの様々な番組で原稿を読んだり、進行をしたりする。
  • キャスター:テレビの報道番組に出演し、自身の見解を交えながらニュースを伝える。
  • リポーター:様々なテレビ番組で、現場から中継して状況を伝える役割を担う。

今後は、三者の違いに着目しながらテレビ番組を観てみましょう。