ビブグルマンとは「ミシュランが選定した、一般人でも行きやすい価格帯のお店」という意味です。
みなさんはおいしい物を食べるとき、何を参考にしてお店を探しますか?
twitterやInstagramなどのSNSを参考にする人も多いかもしれませんね。
しかし、その時の選択肢の1つとしてビブグルマンと呼ばれるものがあるのです。
今回は、ビブグルマンの選定基準や意味について解説します。
「ビブグルマン」の意味
ミシュランが選定した、一般人でも行きやすい価格帯のお店
例:あのお店はビブグルマンに選ばれたことで、客数が倍増した。
ビブグルマンは、ミシュランが選定した一般人でも生きやすい価格帯のお店を指す言葉です。
ミシュランとは、フランスで生まれたグルメに関する情報を集めるガイドブックです。
知名度が非常に高く、現在では世界で最も信頼されているグルメ本と呼んでも過言ではありません。
しかし、掲載されるお店がどれも高級なお店ばかりだったため、財力に余裕のある人しか行けず、一般市民が気軽に立ち寄れないという問題点がありました。
また、ミシュランが扱う独自の選考法や、星の数で店の価値を決めるという格付け形式による評価に対しても、一部では不満の声が上がっていました。
これを改善するため、1997年にビブグルマンが作られました。
「ビブグルマン」の選定基準
ビブグルマンに選ばれるためには、味やサービスの質が高いことはもちろんのこと、サービス料などを含めた合計価格が6000円以下であるという基準があります。
通常のミシュランに掲載されるお店は価格が数万円にも及ぶことが多いのですが、それと比べると非常に庶民的な価格のお店が扱われているのです。
また、この基準価格は地域によって違いがあります。
地域ごとの基準は以下の通りです。
- 合計料金5000円以下
新潟・愛知・岐阜・三重・福岡・佐賀・長崎 - 合計料金3500円以下
北海道・宮城・富山・石川・広島・愛媛・熊本・大分
「ビブグルマン」の使い方
ビブグルマンは、お店やグルメの話をする際に使われます。
- ボーナスが入ったので、ビブグルマンに掲載されたお店へ行こう。
- ビブグルマンにはラーメンや焼き鳥など、庶民的なお店も多く掲載されている。
- デートのために、ビブグルマンのお店を予約した。
- ビブグルマンに選ばれたことで、売り上げが好調だ。
- ビブグルマンに選ばれるだけのことはあり、サービスが非常に良い。
- ビブグルマンに選定されることを第一目標として、お店の経営を続ける。
- ビブグルマンに選ばれたお店にいこうとしたが、予約が多すぎては入れなかった。
- ビブグルマンのお店は非常においしいものの、1か月前には予約が埋まってしまう。
- ビブグルマンのお店に行こうとしたら、2時間待ちだった。
- ビブグルマンのお店に向かうことが、毎月の楽しみである。
「ビブグルマン」の語源
ビブグルマンは、 “Bib”とフランス語の “Gourman” の組み合わせです。
それぞれの言葉の意味は以下の通りです。
- Bib
ミシュランのマスコットキャラクター「ビバンダム」の愛称 - Gourmand
「食いしん坊」という意味をもつフランス語
「ビブグルマン」の類義語
ビブグルマンには以下のような類義語があります。
- ミシュランプレート
ミシュランからの評価が高い料理を扱っているお店
それぞれの言葉の意味について、以下で解説します。
ミシュランプレートとは
ミシュランプレートとは、ミシュランの評価が高い料理を扱っているお店を指す言葉です。
ミシュランプレートは通常のミシュランガイドの次点という立ち位置になっており、星をもらうことはできなかったものの、ミシュランの基準を満たしているお店が多く掲載されています。
ビブグルマンとは違い、価格に基準はありません。
「ビブグルマン」のまとめ
以上、この記事ではビブグルマンについて解説しました。
英語表記 | ビブグルマン(Bib Gourmand) |
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意味 | ミシュランが選定した、一般人でも行きやすい価格帯のお店 |
語源 | マスコットの愛称 “Bib”と「食いしん坊」という意味の “Gourmand” のくみあわせ |
類義語 | ミシュランガイド |
このように、ビブグルマンは一般人でも行きやすくおいしいお店が掲載されているガイドブックです。
週末は少し贅沢をして、ビブグルマンに行ってみるのもいいかもしれませんね。