「ラムネ」「サイダー」「ソーダ」の違いとは?同じじゃない?

違いのギモン

みなさんは夏祭りは好きですか?リンゴ飴やわたあめなど、普段はあまり食べられないものが多くあって、楽しいですよね。

夏祭りの定番に「ラムネ」があります。しかし、お店によっては「サイダー」や「ソーダ」と言われたりすることがあります。何が違うのかわからない方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、これら「ラムネ」「サイダー」「ソーダ」の違いを見ていきます。

結論:容器が違う

「ラムネ」はビー玉でふたをされたビンに入っている炭酸水のことです。

対して「サイダー」はビー玉が入っていない炭酸飲料のことを指します。

また、「ソーダ(水)」とは炭酸水全般を指す総称です。

「ラムネ」について詳しく


ラムネはビー玉の入った炭酸飲料のことです。お祭りの屋台でよく見かけるものがこれです。飲み終わった後にビー玉を取り出して遊んだことがある人もいるのではないでしょうか。

ラムネは「レモネード(lemonade)」がなまったものです。元々は炭酸水にレモンの香料や砂糖を加えたものを指しましたが、現在はビー玉が容器に入っているものをラムネと呼びます。

イチゴ味やメロン味といったように、レモン風味以外ものでも、ビー玉が入っていればラムネとして販売できます。

ビー玉入りの独特な形のビンは、1872 年のイギリスで生まれたものです。炭酸の圧力で内側から容器を密閉するという独特の方法が使われており、高い効率でリサイクルできることが特徴でした。

しかし、缶やペットボトルが普及したことで、このビンの生産量は減ってきています。

「サイダー」について詳しく


サイダーは、ラムネと違ってビー玉がない容器に入った炭酸飲料です。

サイダーは「シードル(cidre)」がなまったものです。サイダーは英語で「cider」と書かれます。つづりがシードルとよく似ていますよね。

シードルとはフランス語でリンゴ酒のことですが、日本では炭酸水にクエン酸や砂糖を加えた、リンゴ風味の炭酸飲料をサイダーと呼びます。

しかし、徐々にサイダーにもレモンの香料が使われるようになり、ラムネとサイダーの間に味の差は無くなりました。現在は容器によって区別されています。

ラムネと同じように、桃風味やブドウ風味など、リンゴ以外の様々な味のものがサイダーとして発売されています。現在は果実風味の、無色透明の炭酸水のことを広く指す言葉になっています。

「ソーダ」について詳しく


ソーダとは、正しくはソーダ水のことで、炭酸飲料全般を表します。したがって、ラムネもサイダーもソーダの一種類と言うことができます。

また、甘味料などの入っていない、無味の炭酸水を指す場合も多くあります。これはカクテルを作る場合などに使われます。例としてはカシスソーダなどがあります。

まとめ

以上、この記事では「ラムネ」「サイダー」「ソーダ」の違いについて説明しました。

  • ラムネ:ビー玉の入った容器の炭酸飲料
  • サイダー:缶やペットボトルに入った果実風味の炭酸飲料
  • ソーダ:炭酸水全般のこと。味のついていない炭酸飲料を指すこともある
時代とともに、それぞれが指すものが少しずつ変わったんですね。

炭酸飲料を見かけたら、どれに当てはまるか考えてみるのも楽しいですね。違いを知ったうえで飲むと、さらにおいしく感じられるかもしれません。