皆さん、「定量」「定性」という二語の使い分けを知っていますか。
理系の人は馴染みのある言葉だと思いますが、知っている人でも、違いを説明するのは難しいですよね。
この違いを理解すれば、論理的に物事を考えることができるようになるでしょう。また、ビジネスシーンに役立てることができるかもしれません。
この記事では、「定量」「定性」の違いをご紹介します。
結論:違いは、「数値」で表現できるか
「定量」とは、事柄を数値的に調査し、決定することです。
一方、「定性」とは、事柄を言葉で調査し、決定することです。
「定量」をもっと詳しく
「定量」とは、事柄を数値的に調査し、決定することです。具体的、かつ客観的に、物事を把握することができます。
メリットは、「数字」だからこそ、全ての人がわかりやすく、同じように解釈できることです。
そのため、ビジネスシーン使われることが多い表現方法は、「定量」です。
例えば、「目標を定量的に立てよう」「定量的な考察をして」など上司からの指示があったとします。
数字はどのような場面でも、誰にでも同じように伝わるので、明確な説得要素になります。伝えたいデータに基づく表や、グラフを活用して、数字を上手に使えると良いでしょう。
定量調査とは
定量調査とは、消費者が必要としていることなどを、数字で表すために作られた調査方法です。
例えば、口コミサイトなどで見かける、5段階評価のものです。数字として可視化することで、誰の目にもわかりやすくなっています。
しかし、その情報も母体数が少なければ平均値が大きく変わるため意味がありません。定量調査では、母体数が大きいことが必須条件です。
「定性」をもっと詳しく
「定性」とは、事柄を言葉で調査し、決定することです。
言葉は、性質や傾向を繊細に表現することができます。一方で、言葉は様々な捉え方ができてしまう表現方法です。
「定性」を使う際は、原因と結果をわかりやすくする必要があります。
定性調査とは
消費者が必要としていることを、そのままの状態で把握できるように作られた、調査方法です。アンケート用紙に文章で記述する欄がある場合、その記述欄が定性調査に該当します。
定性調査は、一人の利用者の意見を直接受け取ることができます。これは、好評も批評もそのまま伝わるということです。受け取る側の立場や、公表の状況によっては、1つの意見によって大きく影響が出るリスクを伴っています。
まとめ
以上、この記事では、「定量」「定性」の違いについて解説しました。
- 定量:事柄を数値的に調査し、決定すること
- 定性:事柄を言葉で調査し、決定すること
以上のことから、「定量」と「定性」の両方を上手に使い分け、時には併用することが大切であることがわかりますね。ぜひ日常のビジネスシーンに活用してみませんか。