「アカデミー賞」と「ゴールデングローブ賞」。どちらも、世界的に有名な映像業界の賞です。
映画についてあまり詳しくない人でも、テレビのニュースで聞いたことがあるのではないでしょうか。
しかし、具体的に何の賞なのか、何が違うのか、説明できる人は少ないと思います。
この記事では、「アカデミー賞」「ゴールデングローブ賞」の違いをご紹介します。
結論:違いは、表彰する分野
「アカデミー賞」は、「映画作品」に贈られる賞です。
「ゴールデングローブ賞」は、「映画作品」と「テレビドラマ作品」に贈られる賞です。
「アカデミー賞」をもっと詳しく
「アカデミー賞」とは、映画作品に贈られる賞のことです。1929 年から続いていて、歴史ある賞として有名です。
審査員は、映画芸術科学アカデミー “Academy of Motion Picture Arts and Sciences(AMPAS)” の会員です。会員になれるのは、監督、脚本家、俳優などのアメリカの映画関係者です。現在の会員数は約6000人です。
つまり、「アカデミー賞」は業界を知り尽くした人が評価する賞なのです。
また、「アカデミー賞」は、数々のジャンルの賞で構成されています。
有名な賞としては、監督賞・主演女優賞・助演男優賞などがあります。また、あまり知られていませんが、美術賞・短編アニメ賞・衣装デザイン賞などもあります。
日本アカデミー賞とは
日本アカデミー賞とは、日本の映画作品に贈られる賞のことです。日本映画の発展を目的としています。
審査員は日本アカデミー協会の会員です。この会員は、俳優・プロデューサー・監督・脚本家など日本の映画関係者で構成されています。
選考基準には、たくさんのポイントがあります。下記はその一部です。
- 東京の劇場で初公開された作品
- 1日3回以上、上映している作品
- 目的が劇場公開である作品
- 2週間以上継続して公開された作品
- 40分以上の作品
- 新人俳優賞
- 話題賞
- 協会特別賞
- 協会栄誉賞
- 会長特別賞
- 会長功労賞
- 岡田茂賞
「ゴールデングローブ賞」をもっと詳しく
「ゴールデングローブ賞」とは、映画作品とテレビドラマ作品について贈られる賞のことです。「ゴールデングローブ賞」は、1944年から始まりました。「アカデミー賞」より少し歴史は浅いですが、こちらも歴史ある賞です。
審査員は、ハリウッド外国人映画記者協会に所属する会員約100人です。名前の通り、この協会に所属できる会員は、記者のみです。
そのため、「ゴールデングローブ賞」を選ぶのは記者です。そのため、映画関係者が選ぶ「アカデミー賞」よりも、私たち視聴者に近い目線で決められているといえます。
まとめ
以上、この記事では、「アカデミー賞」「ゴールデングローブ賞」の違いについて解説しました。
- アカデミー賞:映画作品に贈られる賞
- ゴールデングローブ賞:映画作品とテレビドラマ作品について贈られる賞
開催時期の関係で、「ゴールデングローブ賞」は「アカデミー賞」の前に発表されます。
「ゴールデングローブ賞」は、業界の取材を重ねている多くの記者が、その作品を評価した証です。そのため、「ゴールデングローブ賞」受賞作品は、「アカデミー賞」でも受賞する可能性が高いと言えるかもしれません。
ぜひ視点を変えてテレビを見てみてはいかがでしょうか。