「食ってみな 飛ぶぞ」の意味や元ネタは?長州力が相席食堂で使用?

言葉

「食ってみな 飛ぶぞ」とは「精神が飛んでしまいそうになるくらい、美味しいこと」です。

テレビで芸能人が「食ってみな 飛ぶぞ」と口にしていて、何だろうと思ったことはありませんか?

そこで今回は「食ってみな 飛ぶぞ」の意味や使い方などについてご紹介します。

「食ってみな 飛ぶぞ」の意味

ってみな ぶぞ

精神が飛んでしまいそうになるくらい、美味しいこと
例:これ1回食ってみな 、飛ぶぞ。

「食ってみな 飛ぶぞ」は、食べ物が美味しいことを表すフレーズです。

また、以下のように構成されています。

  • 食ってみな
    食べることへの誘い
  • 飛ぶぞ
    精神が飛ぶくらい最高

「食ってみな」の部分は、特にひねりはなく、普通に「食べてごらん」のような誘いを表します。

一方で、「飛ぶぞ」は「精神がおかしくなるくらい最高だ」という意味です。

「飛ぶ」という表現は、薬物使用によく使われており、「意識が遠のいて別世界に行くような気持ちよさ」を表します。

つまり、「食ってみな 飛ぶぞ」は、「あたかも薬物を使用したかのように、最高な気分になるくらい美味しいから、食べてごらん」という意味合いになります。

 

たとえば、友人と大トロを食べていたとします。

友人より先に、大トロを口にして大変美味しいと感じた場合、「食ってみな 飛ぶぞ」を使えば、いかに大トロが美味しいのかを表現可能です。

「食ってみな 飛ぶぞ」の元ネタ

「食ってみな 飛ぶぞ」は元プロレスラーの長州力の発言が元ネタです。

長州力は、お笑いコンビ千鳥が進行を努める、関西ローカルのグルメ番組「相席食堂」に出演していました。

「相席食堂」は、有名人がある日突然、田舎の食堂に現れて地元の人に相席をお願いするというコンセプトの番組です。

 

2018年5月20、27日に放送された「相席食堂」のシーズン1、エピソード7、8「尼神インター・渚と長州力の旅」にて、長州力は北海道の猿払村(さるふつむら)に行きます。

そして、村でホタテ漁業で生計を立てている一家と巡り合い、ホタテのソフト貝柱をもらって食べます。

その時に、長州力は「食ってみな 飛ぶぞ」と発言して、美味しさを画面越しに表現してみせます。

実際のオンエアでは以下のようなやりとりがありました。

「あぁ美味い」

そしてスタッフに向けてホタテを食べるように勧める。

食ってみな 飛ぶぞ

\ちょっと待てぃ!!/

ノブ「ちょっと待って、なんなんこれ」

大悟「『食ってみな 飛ぶぞ』は一回やっとる人なんよ」

ノブ「ヤバイ薬やろ」

大悟「それ勧める時やから」

[出典:相席食堂]

まるで薬物を使用したかの言い方が世間にウケて、ネットを通じて一気に広がりました。

こちらのオンエアは現在でも、動画配信サイトで視聴可能であり、「相席食堂」の放送でも何度か名場面として再放送されています。

また、長州力は、番組のオンエア後、Twitterで以下のようなツイートもしています。

ちなみに、「ソフトほたて貝柱」は猿払村のお土産として売られているだけでなく、猿払村漁業協同組合のホームページでも購入可能です。

また、オンエア後に「ソフトほたて貝柱」の売り上げが上昇して、長州力は猿払村の「ふるさと納税大使」に任命されています。

「食ってみな 飛ぶぞ」の使い方

「食ってみな 飛ぶぞ」は、人に美味しい物を勧めたい時に使用します。

あまり上品な表現ではないので、使う場面には気をつけた方がいいでしょう。

また、SNSで「#食ってみな飛ぶぞ」のようにハッシュタグとして使ったり、Instagramで食べ物の画像に直接「食ってみな 飛ぶぞ」と書いて共有したりします。

Twitterでは、アニメ「ドラえもん」を題材にしたネタとしても「食ってみな 飛ぶぞ」が使われています。

実際の例文には以下のようなものがあります。

  1. めっちゃ美味しい。食ってみな、飛ぶぞ。
  2. やっぱ美味い。食ってみなよ、飛ぶぞ!
  3. この団子食ってみな、飛ぶぞぉ。

「食ってみな 飛ぶぞ」の返し方

「食ってみな 飛ぶぞ」と言われた際の返し方はさまざまですが、Twitterでは素直に「食べてくる」が使われています。

また、インターネット上では、「飛ぶぞ」の部分を応用して使用されることもよくあります。

たとえば、「このアロマ使ってみな、飛ぶぞ」のように、食べ物以外にも他人に自分が最高だと思う物を勧められます。

「食ってみな 飛ぶぞ」の英語訳

「食ってみな 飛ぶぞ」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • Eat it, you’ll trip out.
    (食べろ、ハイになるぞ)

英語で「食ってみな 飛ぶぞ」を表現する場合、“Eat it, you’ll trip out.”が言いやすいです。

また、「飛ぶ」「ハイになる」という表現には他にも以下のようなものがあります。

  • get high
  • stoned
  • or drugged

「飛ぶぞ」のコラボ商品

長州力は「飛ぶぞ」を日常的に「この場からいなくなる」「話が飛躍する」といったさまざまな意味合いで使用していました。

そのこともあって、長州力と「飛ぶぞ」をコラボさせたTシャツが、しまむらから発売されています。

その他の若者言葉

「食ってみな 飛ぶぞ」のように若者の間で使われている言葉には以下のようなものがあります。

  • やりらふぃ~
    テンションが高い
  • いぇいいぇい
    盛り上がった時の合いの手
  • ○てり
    「○○してる」を可愛く言い換えたもの
  • 大丈夫そ?
    大丈夫かな?
  • ○してもろて
    ○○してもらって
  • 撮ってみな 飛ぶぞ
    YouTuber「フィッシャーズ」のマサイの名言

「食ってみな 飛ぶぞ」のまとめ

以上、この記事では「食ってみな 飛ぶぞ」について解説しました。

読み方食ってみな 飛ぶぞ
意味精神が飛んでしまいそうになるくらい、美味しいこと
元ネタ「相席食堂」での長州力の発言
英語訳Eat it, you’ll trip out.
「飛ぶぞ」のコラボ商品長州力と「飛ぶぞ」がコラボしたTシャツ
他の若者言葉やりらふぃ~
いぇいいぇい
○てり など

「食ってみな 飛ぶぞ」の元ネタは少しグレーな意味が含まれていました。

しかし、今ではちょっとした美味しい物を見つけた時にSNSでよく使う表現になっています。

ぜひ、こちらの記事を参考にして意味や使い方などを覚えましょう。