とある会社が男女1000人に対し、アンケートをとりました。質問は「好きな焼き肉の部位はどれですか?」というもの。皆さんはどの部位が一番好きですか?
アンケートの堂々たる1位は「タン」でした。次いで2位と3位を占めたのが「カルビ」と「ハラミ」です。皆さんも大好きな定番メニューではないでしょうか。
1位の「タン」が動物の「舌」に当たることは有名です。しかし「カルビ」と「ハラミ」が動物のどこの部分なのか、皆さんはご存知ですか?今回は人気部位の「カルビ」と「ハラミ」について詳しく説明していきます。
結論:カルビはばら肉、ハラミは横隔膜の筋肉
カルビはあばら骨周辺の肉です。一方ハラミは横隔膜の筋肉の部位です。
カルビ
カルビはあばら骨周辺の肉です。名前はあばら骨を意味する韓国語に由来します。部位名としてはバラ肉にあたります。
カルビは肩に近い「肩バラ」とそれ以外の「ともバラ」に大別されます。「肩バラ」の中の「三角バラ」は、一番おいしい部位といわれ、特上カルビに使用されることの多い部位です。
「ともバラ」はさらに背中側の「中バラ」とお腹側の「外バラ」に分けられます。肋骨と肋骨の間にある「中落ちカルビ」や高級部位の「カイノミ」は「中バラ」です。一方、希少部位の「ササバラ」は「外バラ」に属します。
カルビの中の部位にもよりますが、100g あたり 500kcal 程度です。また、一頭の牛からカルビとしてとれる量は、40~50kg です。一方希少部位の「三角バラ」や「カイノミ」は1頭から 1kg 程度しかとることができません。
ハラミ
ハラミは横隔膜の筋肉で、内臓系の部位にあたります。横隔膜とは呼吸をするためにつかう、筋肉性の膜のことです。
ハラミは油が少なく、赤身肉に近い食感がします。カロリーも 100g あたり 350~400kcal とカルビに比べると低いです。焼肉以外にも煮込み料理等に使用されます。
ハラミの中で、背中側の部位を「カクマク」、横隔膜の下の肋骨よりの部分は「サガリ」と呼ばれています。
「ハラミ」は一頭の牛から 3kg 程度しかとれないそうです。「ハラミ」が貴重な部位であるにもかかわらず私たちが安価に食べることができるのは、「ハラミ」を大量に輸入しているためです。
まとめ
カルビはあばら骨周辺の肉です。一方ハラミは横隔膜の筋肉です。ハラミの方がヘルシーで油が少ないです。
- カルビ:あばら骨周辺の部位
- ハラミ:横隔膜の筋肉の部位
普段私たちは、生きている牛とスーパーで並ぶ生肉を結び付けることはありません。そのため、何となく牛のお腹あたりの肉を食べていると思いがちです。しかし、実は舌やバラ肉、横隔膜の肉を好んで食べているのです。