日本語の「等級」にはさまざまなカタカナ語の類義語がありますが、「ランク」や「レベル」や「グレード」や「クラス」などが代表的なのではないでしょうか。
そして、カタカタ語は特に似た言葉だと違いがよくわからないですよね。
そこで、今回は「ランク」と「レベル」と「グレード」と「クラス」の違いについて解説していきたいと思います。
結論:ニュアンスが違う
まず、「ランク」とは外部からつけられた等級や順位のことです。
次に、「レベル」とはどの程度の段階にあるのかを意味します。
また、「グレード」とは位置や地位の境界線がはっきりしていない等級や段階のことを表します。
そして、「クラス」は優劣などで判断される区別の集まりのどれに属するのかを意味します。
「ランク」をもっと詳しく
ランクとは外部からつけられた等級や順位のことです。
この言葉は区分された集まりの等級のことも表しますが、外部からの評価によって区分された集まりに対して使われることが多いです。
ただ、明確に 1,2,3 などと表せる順位などを意味している場合が多いでしょう。
ランキングと同じような言葉だと考えればわかりやすいと思います。そして、原則、同じ順位はありません。
例えば、「彼は卓球の世界ランクで 1 位を取ったことがある」などのように使われます。世界ランクに同じ順位の人はいませんよね。
ちなみに、ランクという言葉はスポーツの場面で用いられることが多いですが、学校や職場などで用いられることもあります。
「レベル」をもっと詳しく
レベルとはどの程度の段階にあるのかを意味します。
そして、質的に見たり数値的に見たりしてどのような高さにあるのかという、高低の度合いや差の意味に重点が置かれた表現です。
この言葉は、例えば「おれとあいつとではレベルが違う」などのように用いられます。
「グレード」をもっと詳しく
グレードとは位置や地位の境界線がはっきりしていない等級や段階のことを表します。
そして、ランクやクラスのように位置や地位の境界線がはっきりしたものではなく、品質や価値や難易度などがどの程度にあるのかを示します。
例えば、レポートなど学校での評価で「彼のグレードは A だった」などのように使われます。
「クラス」をもっと詳しく
クラスは優劣などで判断される区別の集まりのどれに属するのかを意味します。
そして、対象が 1 人であった場合には用いられません。
例えば、「彼は先日のテストで高い点数を取り、1 つ上のクラスに上がった」などのように使います。
ちなみに、日本語でクラスと言った場合、学校のクラス分けで使われる場合が多いですが、その場合には必ずしも区別が優劣で判断されているわけではありません。
まとめ
以上、この記事では、「ランク」と「レベル」と「グレード」と「クラス」の違いについて解説しました。
- ランク:外部からつけられた等級や順位のこと
- レベル:どの程度の段階にあるのかを意味する
- グレード:位置や地位の境界線がはっきりしていない等級や段階のこと
- クラス:優劣などで判断される区別の集まりのどれに属するのかを意味する
「ランク」と「レベル」と「グレード」と「クラス」を厳密に区別する必要はないかもしれませんが、雑学程度には覚えておいていいかもしれません。