マンキンの意味とは?お笑い芸人がよく使う?実は元ネタは漢方薬!

言葉

マンキンとは「本気で取り組む、全力で取り組み抜く」という意味です。

若者を中心に使用されるポップカルチャー要素が強い単語ですが、これはどういった意味でしょうか。

わかりやすく丁寧に解説します。

☆「マンキン」をざっくり言うと……

読み方マンキン
意味本気で取り組む、全力で取り組み抜く
元ネタ万金丹(まんきんたん)という漢方薬
類義語全身全霊
全力
力の限り など
対義語中途半端
手抜き
力を抜く など
英語訳full power
whole power
all one’s power など

「マンキン」の意味

マンキン

  1. 本気で取り組む
  2. 全力で取り組み抜く

例:今日はバイトをマンキンでやり抜いた。

マンキンとは、「本気で取り組む、全力で取り組み抜くこと」です。

特に、精一杯何かに取り込んだり、テンションを高くして打ち込んだりする様子を指します。

マンキンは分野ごとに意味が異なるので、それぞれ詳しく見てみましょう。

お笑いでの意味

お笑いの分野で芸人がマンキンと言う場合、「全力でやり切る」という意味で使用します。

お笑い芸人の小籔千豊さんが使い始めて浸透しました。

漢文での意味

漢文では、マンキンは漢字で万金と表記し「多くのお金、大金」という意味です。

8世紀の中国の詩人、杜甫(とほ)が書いた「春望(しゅんぼう)」のこちらの一節がもとになっています。

  • 家書万金(かしょばんきん)
    家族からの手紙は何よりも嬉しいこと

家書は家族からの手紙のことで、家族から来た手紙は大金のように嬉しいという解釈になります。

マンガでの意味

マンガでマンキンは、「シャーマンキング」という作品を指します。

シャーマンという霊能力がある主人公が、王者を目指すというストーリーです。

「マンキン」の元ネタ

マンキンの元ネタをたどると、万金丹(まんきんたん)という漢方薬になります。

マンキンが広く使われるようになったのは芸人の小籔千豊さんですが、実は小籔千豊さんもこの万金丹を引用していました。

万金丹は、伊勢国朝熊山(現在の三重県伊勢市)で作られた薬で、飲むと体調がよくなり元気になります。

小籔千豊さんが「万金丹を飲んだかのように元気になる」という比喩表現をしてから、マンキンが広く使われるようになりました。

「マンキン」の使い方

マンキンは、「全力でやり抜く」と言いたいときに使用します。

また、「マンキンで」という表現もよく使用するので覚えておきましょう。

実際の例文には以下のようなものがあります。

  1. マンキンで今日のテスト勉強をやり遂げた。
  2. 彼の体を張るようなマンキン芸は面白い。
  3. マンキンで乗り切ろう。

「マンキン」の類義語


マンキンには以下のような類義語があります。

  • 全身全霊
    心と体を全てぶつけること
  • 全霊
    魂の全て
  • 力の限り
    力を尽くす
  • 百万馬力
    多くの馬を合わせた力のたとえ
  • 死力を尽くして
    全力で取り組むこと

マンキンの類義語は、「全力で打ち込むこと」を表すような単語です。

「マンキン」の対義語

マンキンには以下のような対義語があります。

  • 中途半端
    完璧ではなくどっちつかずなこと
  • 手抜き
    努力を怠っていること
  • 力を抜く
    労力を弱めること

マンキンの対義語は、「全力で取り組まないこと」を表すような単語が該当します。

「マンキン」の英語訳

マンキンを英語に訳すと、次のような表現になります。

  • full power
    (全力)
  • whole power
    (全力)
  • all one’s power
    (全力)

マンキンの直接の英語訳はないので、全力の英語訳がマンキンの英語訳になります。

「マンキン」のまとめ

以上、この記事ではマンキンについて解説しました。

読み方マンキン
意味本気で取り組む、全力で取り組み抜く
元ネタ万金丹(まんきんたん)という漢方薬
類義語全身全霊
全力
力の限り など
対義語中途半端
手抜き
力を抜く など
英語訳full power
whole power
all one’s power など

マンキンは芸人用語としても使われるので、テレビなどでもよく耳にします。

しかし、漢方薬が元ネタになっているので意味が理解しにくい単語でもあります。

ぜひ、参考にしてみてください。