「竹」と「笹」は見た目が似ていて、同じ単子葉植物イネ科タケ亜科に属する植物です。そのため混同しがちです。 しかし、「竹」と「笹」は全く別の植物なのです。
この記事では 2 つの違いについて解説をします。
☆「竹」「笹」の違いをざっくり言うと……
竹 | 笹 | |
---|---|---|
大きさ | 大きい | 小さい |
葉っぱの模様 | 葉脈が格子状 | 葉脈が平行 |
成長後の皮 | 剥がれ落ちる | 残っている |
成長後の枝 | 2 本 | 5~6 本 |
生息 | 温暖で湿潤な地域 | 寒冷地 |
結論:「笹」は「竹」より小さく、日本特有の植物
「竹」は、外国でも育てられていて、「笹」よりも大きい植物です。
「笹」は、日本特有の植物です。
「竹」についてもっと詳しく
「竹」は、イネ科タケ亜科に分類される草木です。温暖で湿潤な地域で育ち、アジアの温帯・熱帯地域に広く分布しています。海外にも竹は生えています。しかし、海外と日本の竹では繊維質や茎の伸び方に違いがあります。
成長力が強く、1 日で 1m 以上成長するときもあります。強風、地滑りなどの被害に弱い特徴があります。
竹は竹細工の材料や建材に使用されています。他にも、竹紙が作られています。素材を利用した活用方法が見いだされています。
ちなみに、パンダは竹を主食としています。
「笹」についてもっと詳しく
「笹」は、竹と同じくイネ科タケ亜科に分類される草木です。竹とは異なり、日本特有の植物です。英訳でも「sasa」と表記されています。
笹は寒冷地でも育ちます。例えば、北海道でも笹は生えますが、竹は生えていません。 特に、河川敷や道ばたでよく生えます。
七夕で使用するのは笹です。紙に書いた願い事を笹の葉にくくりつけます。笹の葉には防腐作用があり、料理や食材を包むために使用されます。例として、ます寿司やちまきが挙げられます。
「竹」と「笹」を見分ける方法
大きさ
基本的に、竹は大きく育つことに対して笹は大きく育ちません。
ただし、例外が存在します。「メダケ」と呼ばれる笹は竹よりも大きく育ちます。そして、「オカメザサ」と呼ばれる竹は笹よりも小さいです。名前と種類が紛らわしいですね。
葉っぱの模様
二つの植物は葉っぱの模様も異なります。竹の葉っぱは葉脈が格子状です。対して、笹の葉脈は平行です。肉眼では区別することが困難です。
成長後の皮
茎の部分にある皮の有無によって見分けることができます。
竹は成長するにつれて皮がはがれ落ち、茎の部分がツルツルしています。たけのこに付着している皮も、成長と共に剥がれます。一方で、笹は、枯れるまで茎の皮がはがれ落ちません。
成長後の枝
竹は茎の節目から枝が 2 本出ています。対して、笹は 5~6 本の枝が出ています。
まとめ
以上、この記事では「竹」と「笹」の違いを説明しました。2 つは同じイネ科の植物でありながら異なる点が存在します。以下のグラフにまとめました。
竹 | 笹 | |
---|---|---|
大きさ | 大きい | 小さい |
葉っぱの模様 | 葉脈が格子状 | 葉脈が平行 |
成長後の皮 | 剥がれ落ちる | 残っている |
成長後の枝 | 2 本 | 5~6 本 |
生息 | 温暖で湿潤な地域 | 寒冷地 |
2 つの植物を正しく見分けましょう!