「物理で殴る」とは「力技で解決する」という意味です。
ソーシャルゲームをしている際に、「レベルを上げて物理で殴れ！」と言われたことはありませんか？
ニュアンスはなんとなく分かっても、詳しい意味や使い方は知らない方は多いのではないでしょうか。
この記事では、「物理で殴る」の意味・元ネタ・使い方について分かりやすく解説しています。
☆「物理で殴る」をざっくり言うと……
| 読み方 | 物理で殴る |
|---|---|
| 意味 | 力技で解決する |
| 元ネタ | ゲームの攻略の話題から |
「物理で殴る」の意味
- 力技で解決する
例：弱いモンスターは物理で殴れ！ - 出世して発言権を得ること
例：彼はレベルを上げて物理で殴ることを選んだ。 - 家事の手間を省くこと
例：大変な洗濯をレベルを上げて物理で殴ることで解決する。
①「力技で解決する」について
①について、「物理で殴る」とは、力技で解決するという意味の言葉です。
こうした使い方は、主にRPGなどの攻略法を指す言葉として使用されます。
TVゲームにおいて、魔法などの特殊技を駆使するよりも、単純にフィジカルステータスを強化し、物理攻撃で敵を倒していくという攻略法を指します。
②「出世して発言権を得ること」について
②について、「物理で殴る」は、ビジネスシーンなどで「出世して意見する力を得る」という意味で使われます。
主に「レベルを上げて物理で殴れ」という言い回しで使用されます。
これは、「一般の社員が何を言っても聞く耳を持たれないが、 出世して上の立場になることで意見する力を得られる」という意味が含まれています。
③「家事の負担を軽減する」について
③について、「物理で殴る」は、家事の負担を軽減するという意味で使用されます。
大変な家事に対して、「お掃除ロボットを買う」「新しい洗濯乾燥機を買う」など、使用する物のレベルを上げることで 負担を軽減することを意味表しています。
「物理で殴る」の元ネタ
「物理で殴る」は、ゲームの攻略の話題が元ネタだとされています。
特に、PS1(プレイステーション1)にて「アンシャントロマン」というゲームがあり、そこでの攻略法が物理攻撃が主流だったことが元ネタだと考えられています。
「アンシャントロマン」とは
このゲームは、魔法など特殊技が使いづらいことから、キャラクターのレベルを上げ、物理攻撃を高めることが基本的な戦略だとされていました。
こうしたことから、「物理で殴る」という言葉が生まれたとされています。
「物理で殴る」が普及した理由
「物理で殴る」がネット上で普及した理由は、「ラストリベリオン」というゲームが原因だと考えられています。
「ラストリベリオン」は、日本一ソフトウェアから2010年1月28日に発売されたPS3(プレイステーション3)用RPGです。
戦闘システムの複雑さから、キャラクターのレベルを上げることが基本的な攻略法として普及しました。
そうした特徴から、「ラストリベリオン」はゲームファン有志による、クソゲー・オブ・ザ・イヤー2010にて大賞を受賞しました
そのため、「ボスが倒せない」「敵の弱点が分からない」などどのような場面でも、「レベルを上げて物理で殴ればいい」という攻略法が取られるようになりました。
その後、ネット上では「ラストリベリオン」に関する質問はすべて「レベルを上げて物理で殴れ」との返信する風潮が生まれました。
こうした背景から、ネット上で「レベルを上げて物理で殴れ」「物理で殴る」という言葉が普及していきました。
「物理で殴る」の使い方
「物理で殴る」は、以下のような場面で使用します。
- ゲームを攻略する場合
- 発言権を得る場合
それぞれの具体的な例文を見てみましょう。
- ゲームのガチャでレアキャラが出なくても、レベルを上げて物理で殴ればいいよ！
- こんな簡単なゲーム、レベルを上げて物理で殴ればいい。
- 新人の内は意見は通らないから、レベルを上げて物理で殴れ。
また、②は、特に攻略法を考えなくてもクリアできてしまう簡単なゲームへの皮肉として使用されています。
最近では、ソーシャルゲームなどで簡単に攻略できるものが多いことから、皮肉のように使われる場合があります。
一方で、③はビジネスシーンで使用しています。
しかし、「物理で殴る」はあくまでネット用語であるため、日常会話で使用するのは避けた方が無難です。
「物理で殴る」のまとめ
以上、この記事では「物理で殴る」について解説しました。
| 読み方 | 物理で殴る |
|---|---|
| 意味 | 力技で解決する |
| 元ネタ | ゲームの攻略の話題から |
「物理で殴る」はネット用語であるため、あまり聞きなれない言葉かもしれません。
この記事を参考に、意味や使い方をしっかり確認しましょう。
