現在ではさまざまなところで、環境にやさしいものが好まれていますよね。車もそのうちのひとつだと思います。
そして、環境にやさしい車は何かと考えた時に浮かんでくるのは「ハイブリッドカー」や「エコカー」などの単語なのではないでしょうか。
ところで、「ハイブリッドカー」と「エコカー」では何が違うのでしょうか。よく考えてみるとわからないですよね。
そこで、今回は「ハイブリッドカー」と「エコカー」の違いについて解説していきたいと思います。
結論：ハイブリッドカーはエコカーの一種
そして、「ハイブリッドカー」は 2 つ以上の動力源を持つ自動車です。
一方、「エコカー」は環境への影響が少ない車の総称です。
「ハイブリッドカー」をもっと詳しく
ハイブリッドカーは 2 つ以上の動力源を持つ自動車です。
ちなみに、ハイブリッドとは日本語に訳すと「混合」という意味です。
そして、ハイブリッドカーはガソリンエンジンと電気モーターを組み合わせたものが一般的です。
ハイブリッドカーはエンジン、モーター、エンジンとモーターの 3 つの状態を使いわけて走行するためガソリンの消費を抑えることができ、燃費もよくなります。
また、電気モーターの充電が必要になった時でもガソリンに切り替えてより長い距離を走行することができます。
そして、エコカーの一種です。
ただ、製造段階では意外と環境に負担のかかる車です。
そして、燃費がいいためガソリン代は安く済みますが、頻繁に長距離を走行する人でない場合は、トータルで払う金額はガソリン車より高くなることもあります。
「エコカー」をもっと詳しく
エコカーは環境への影響が少ない車の総称です。
ちなみに、エコカーは和製英語で、エコとは “echology” のことです。
そして、エコカーがふつうのガソリン車より環境にいい理由は、排出されるガスが少ないからです。
ちなみに、エコカーは燃費はいいですが、その代わりに値段は高めです。
ここからはエコカーの種類とエコカー減税について解説していきたいと思います。
エコカーの種類
エコカーとして一番有名なのはやはり、電気自動車でしょう。これは文字通り電気モーターを動力源としている車のことで、排出ガスはありません。
また、水素自動車という名前を聞いたことがある人もいるでしょう。これは水素を酸素と反応させて動力を得る車で、基本的に水しか排出されません。燃料電池車と呼ばれる場合もあります。
そして、天然ガス自動車というものもあります。これは文字通り天然ガスを動力源としています。
また、ハイブリッドカーもエコカーの一種です。これについては上の項で詳しく解説したので詳細は省きたいと思います。
そして、ガソリンよりも排出される二酸化炭素の量を減らすことができるディーゼル燃料(軽油)で走るエコカーもあります。これはクリーンディーゼル車と呼ばれます。
また、エコカーは低排出のものであればガソリン車も含みます。
ちなみに、ガソリンエンジンを改良することで燃費をよくし、低排出にした車を第三のエコカーと呼びます。
エコカー減税
エコカーは環境にいいですが、高いので、何もしないままではみんな買ってくれません。そこで、国は多くの国民にエコカーを買ってもらうためにある制度を考え出しました。
それがエコカー減税です。エコカー減税は文字通り、エコカーを持っていれば自動車に関する税を減らしてくれるという制度です。
そして、具体的に減らすことができる税としては、自動車取得税、重量税、自動車税の 3 つがあげられます。
ちなみに、自動車取得税とは自動車を購入する時にかかる税金のことで、エコカーならば 20%～100% 減税してくれます。
また、重量税とは車検の時に払う税金で、自動車の重さによって金額が変わるため重量税と呼ばれています。これはエコカーならば 25%～100% 減税してくれます。
そして、自動車税とは車を持っていると毎年かかる税金のことで、エコカーだと 0%～75% 減税してくれます。
ちなみに、具体的な減税の幅は毎年国が定めている燃費基準をどれくらい上回っているかで計算されます。
なぜなら、燃費がよいほど排出されるガスの量が少ないということになり、環境によいからです。
ちなみに、そもそもガスが排出されない電気自動車の場合、自動車取得税と重量税は免除され、自動車税は通常の 4 分の 1 になります。
まとめ
以上、この記事では、「ハイブリッドカー」と「エコカー」の違いについて解説しました。
- ハイブリッドカー： 2 つ以上の動力源を持つ自動車
- エコカー：環境への影響が少ない車の総称
この記事を読んで「ハイブリッドカー」と「エコカー」についてより詳しくなれたと思います。選ぶ時にはこの知識を頭の片隅においておくといい選択ができると思います。
