「クリぼっち」とは「クリスマスを1人で過ごすこと」という意味です。
クリスマスが近づくと、「クリぼっち」という言葉をよく耳にしますよね。
「クリぼっち」は自虐的に使うことが多いものの、近年ではポジティブなものとして捉えられることもあるため、奥が深いです。
そこで、この記事では、「クリぼっち」の意味や使い方、語源などについて詳しく解説します。
☆「クリぼっち」をざっくり言うと……
読み方 | クリぼっち |
---|---|
意味 | クリスマスを1人で過ごすこと |
語源 | 「クリスマス」の「クリ」 +「ひとりぼっち」の「ぼっち」 |
対義語 | クリ充 |
楽しく過ごす方法 | 友人や家族と会う 1人の時間に没頭する 新しい恋人との出会いを求める |
「クリぼっち」の意味
クリスマスを1人で過ごすこと
「クリぼっち」とは、クリスマスを1人で過ごすことです。
具体的には、クリスマス当日の12月25日だけでなく、クリスマスイブの12月24日に対しても使います。
日本では、「クリスマスの理想的な過ごし方は、恋人と過ごすことだ」という考え方が浸透しています。
そのため「クリぼっち」は、単に「1人で過ごす」という意味よりも、「一緒に過ごす恋人がいない」という意味で使われることが多いです。
育成ゲームのたまごっちに、「くりぼっち」という名前のキャラクターがいます。
しかし、「くりぼっち」の「くり」は、「クリスマス」の「クリ」ではなく、「栗」に由来しています。
つまり、「クリぼっち」とキャラクターの「くりぼっち」は無関係です。
「クリぼっち」がもつ意味合い
「クリぼっち」は、「クリスマスに一緒に過ごす人がいない=孤独」という点で、ネガティブな意味で使われることが多いです。
ただし、近年では、「クリぼっち」をポジティブなことと捉える人もたくさんいます。
以下のような理由があるからです。
- 1人で過ごすのは快適だから
- 交際費がかからないから
- 「ソロ活」「おひとり様」などの言葉も普及し、1人行動は恥ずかしいことではないという動きがあるから
また、毎年「クリぼっち」として過ごす人は多いため、クリスマスの予定がひとりきりだからといって、悲観しすぎることもないと言えます。
たとえば、株式会社レオパレス21が2017年に、20歳~39歳の社会人の男女600人に調査したところ、「クリぼっち」の割合が高く、寂しさを感じない割合も7割近いということがわかっています。
- 今年のクリスマスをひとりで過ごす予定
65.0% - 「クリぼっち」を寂しいと思わない
69.5%
[出典:PRTIMES]
「クリぼっち」の使い方
「クリぼっち」は、以下の例文のように使うことができます。
- A:私、今年のクリスマスはイルミネーションデートするんだ。
B:羨ましいな、私なんてクリぼっちだよ。 - 去年、クリぼっちで好きなだけケーキを食べたのは、いい思い出だ。
- 今年のクリスマスも孤独になると思っていたら、突然好きな人にデートに誘われて、クリぼっち回避できた!
※クリぼっち回避:クリぼっちを防ぐこと - 今年もクリぼっち確定したけど、今は韓国ドラマに夢中だから、むしろクリスマスが楽しみだ。
- 恋人のいない皆さん、良いクリぼっちを過ごしてください!
「クリぼっち」は、上記のように自分に対して使うことがほとんどです。
例文⑤のように、クリスマスを1人で過ごす人をからかうときに使う場合もありますが、相手を傷つける場合がありますから、注意が必要です。
「クリぼっち」の語源
「クリぼっち」は、「クリスマス」の「クリ」と、「ひとりぼっち」の「ぼっち」を組み合わせた言葉です。
「ぼっち」は単独でも、友達がいない人に対してよく使われます。
ちなみに「ひとりぼっち」は、「独り法師(ひとりほうし)」という言葉に由来しています。
独り法師とは、宗教や団体にも所属せず、1人で活動する僧侶のことです。
「クリぼっち」が使われ始めた時期
「クリぼっち」という言葉が使われるようになった時期は、2010年代初めごろです。
2010年12月には、女優の川島海荷さんがメディアのインタビューで、「クリぼっち」を用いて回答しています。
川島さんはクリスマスの過ごし方について聞かれ「クリスマスにひとりぼっちだと、『クリぼっち』って言うらしいです。私がいないと、友達が『クリぼっち』になっちゃうので、お休みください!」と事務所にアピールしていた。
[出典:MANTANWEB
その後、ニュース番組などでも「クリぼっち」が紹介され、広まっていきました。
なお、2015年には、アイドルグループ・レインボーが『クリぼっちONEDAY!!』という楽曲を発表しています。
『クリぼっちONEDAY!!』は、「クリぼっち」を前向きに捉えて歌う明るい曲です。
「クリぼっち」の対義語
「クリぼっち」には以下のような対義語があります。
- クリ充(じゅう)
充実したクリスマスを過ごすこと
クリ充は、リア充という言葉から派生したものです。
リア充とは「実生活が充実している」という意味で、恋人がいる人に対して使うことが多いです。
つまり、リア充のクリスマスバージョンがクリ充といえます。
「クリぼっち」を楽しく過ごす方法
「クリぼっち」は1人きりのクリスマスではあるものの、過ごし方次第で楽しいものになります。
- 友人や家族と会う
- 1人の時間に没頭する
- 新しい恋人との出会いを求める
上記の例を1つずつ解説します。
①友人や家族と会う
「クリぼっち」の過ごし方の1つ目に、友人や家族と会うというものが挙げられます。
誰かと集まって過ごすことで、「ひとりぼっち」という寂しさをなくすことができます。
②1人の時間に没頭する
「クリぼっち」の過ごし方の2つ目に、1人の時間に没頭するというものも挙げられます。
具体的には、下記のような過ごし方の例があります。
- 読書をする
- DVD鑑賞をする
- ゲームをする
- 漫画を読む
- ライブやコンサートに行く
- 仕事に打ち込む
- 大掃除をする
- 新しい趣味を始める
- 習い事をする
- 1人でひとりでカラオケに行く
- エステに行く
- 1人で遠出してみる
- 高級ディナーを楽しむ
- 1人でクリスマスケーキやチキンを食べる
- 図書館や神社など、空いていそうなスポットに行く
このように、1人で趣味や仕事に夢中になったり、出かけたり、自分にご褒美をあげたりすると、1人のクリスマスが特別なものになります。
③新しい恋人との出会いを求める
「クリぼっち」の過ごし方の3つ目に、新しい恋人との出会いを求めるというものも挙げられます。
クリスマスにあえて、恋人探しをするということもできるのです。
- クリスマス合コンを主催する
- クリスマスの婚活パーティーに参加する
このように、「クリぼっちになるのはもう嫌だ」と思っている場合は、クリスマスに新しい恋を見つけることで、来年は恋人と過ごせる可能性があります。
「クリぼっち」のまとめ
以上、この記事では「クリぼっち」について解説しました。
読み方 | クリぼっち |
---|---|
意味 | クリスマスを1人で過ごすこと |
語源 | 「クリスマス」の「クリ」 +「ひとりぼっち」の「ぼっち」 |
対義語 | クリ充 |
楽しく過ごす方法 | 友人や家族と会う 1人の時間に没頭する 新しい恋人との出会いを求める |
「クリぼっち」になっても、過ごし方次第で楽しい1日になります。
毎年のクリスマスを楽しく過ごしましょう。