スーパーに行くとたくさんの種類の牛乳が並べられています。
あなたは数多くある牛乳を見分けることが出来ますか?その違いについて曖昧な知識を持っている方も多いと思います。
この記事では「牛乳」と「低脂肪乳」の違いを分かりやすく説明していきます!
結論:一番の違いは脂肪分。「牛乳」の脂肪分は 3% 以上
「低脂肪乳」は、脂肪分が 0.5~1.5% 以下です。そのため、「低脂肪乳」は薄味だと感じます。
「牛乳」の分類
2000 年の食中毒事件をきっかけに、生乳を 100% 使用しているもののみが牛乳と表記されています。
牛乳は原材料が生乳 100%、無脂肪入固形物 8% 以上、乳脂肪分が 3% 以上のものと定義されています。一般的に成分を調整していないものを指します。
低脂肪乳は生乳から乳脂肪分などの一部を取り除き、脱脂粉乳を加えたものです。つまり低脂肪乳は牛乳を調整した飲み物です。乳脂肪分は 0.5% 以上 1.5% 以下であると定められています。ちなみに、乳脂肪分が 0.5% 未満のものは無脂肪牛乳と分類されています。
栄養価の違い
牛乳と低脂肪乳ではカロリーにも違いがあります。コップ 1 杯分を比較すると、牛乳は約 135kcal、低脂肪乳は約 90kcal です。
カロリーは低いですが、低脂肪乳の方が高い栄養価があります。なぜなら、低脂肪乳には脱脂粉乳が加えられているため、カルシウム、たんぱく質等の栄養価が高いからです。そのため、牛乳よりもダイエット向きであると言えます。脂肪は少なく、カルシウムはしっかり摂取したい方にピッタリです。
含まれている栄養価も大きく異なります。
- ビタミンB2:皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素。不足すると成長阻害の症状が出る。
- カルシウム:歯、骨を強くする栄養素。骨粗しょう症を予防する。
- ビタミンD:カルシウムの吸収を助ける栄養素。丈夫な骨、歯をつくる。
- ビタミンB:生きるためのエネルギーをつくる栄養素。皮膚や粘膜の健康維持を助ける。
値段の違い
スーパーでは低脂肪乳の方が比較的に低価格で売られています。これは低脂肪乳で抜き取られた脂肪分をバターやチーズの加工品に転用することが出来るからです。
また、低脂肪乳に加えられている脱脂粉乳は長期保存が可能で原材料が安くなることも要因です。
まとめ
以上、この記事では「牛乳」と「低脂肪乳」の違いについて説明しました。
- 牛乳:乳脂肪分が 3% 以上で、成分が調整されていないもの
- 低脂肪乳:乳脂肪分が 0.5~1.5% 以下。乳脂肪分を取り除き、脱脂粉乳を加えたもの
「牛乳」と「低脂肪乳」には明白な違いがあることが分かりましたね。これからはスーパーでも、その時々で飲みたいものを選びましょう!