「SAN値」の意味とは？使う場面から「SAN値チェック」まで解説

SAN値とは「精神的ダメージの指標」です。

「上司に叱られて俺のHPは0になった」のようにゲームの用語を日常会話で使うことは多くあります。

感情を直感的に伝えることができるので便利ですよね。

SAN値も日常会話で使えるゲーム用語です。

より楽しい会話をするため、SAN値の意味を押さえておきましょう。

この記事ではSAN値の意味や使い方をわかりやすく解説します。

☆「san値」をざっくり言うと……

「SAN値」の意味

SAN値とは、何らかの刺激を受けたときの精神的ダメージを表す指標です。

クトゥルフ神話という架空の神話を題材としたTRPG(テーブルトーク・ロールプレイングゲーム)『クトゥルフの呼び声』の中で使われる用語です。

もともとはゲーム内だけの用語でしたが、日常会話でも次第に使われるようになりました。

SAN値はゲームの公式用語ではなく、俗語であるということには注意が必要です。

「SAN値」の使い方

SAN値には以下のような使い方があります。

①ゲーム内での使い方

SAN値は、もともとはゲーム内の用語なのでこちらの使い方の方が正式なものです。

以下はその例文です。

①の例文はSAN値の減少について述べたものです。SAN値がなくなるとゲームをプレイできなくなります。

②の例文はSAN値の高さとゲームの勝率の関係について述べたものです。

②日常会話での使い方

SAN値は、日常会話でも、現実をゲームにたとえて使われることがあります。

以下はその例文です。

②の例文は事故現場に遭遇してショックを受けたことについて述べています。

③の例文は「産地直送」に掛けた「SAN値直葬」という言葉を用いて、コンテンツ内容の危険さを表しています。インターネット上の刺激的な画像や動画には、この言葉で注意書きされることがあります。

「SAN値」の元ネタ

SAN値はクトゥルフ神話を元にしたTRPG『クトゥルフの呼び声』内で使われるプレイヤーの精神的ダメージを表す指標です。

SAN値のSANは「正気」を表す英語 “sanity” の略です。

正気さ(sanity)を表す値という意味でSAN値という言葉は生まれました。

怪物に遭遇する、恐ろしい真実に気づくなどのゲーム内の特定のイベントを受けると、SAN値は削られます。

削られるSAN値の量はサイコロを振って決めます。これをSANチェックと呼びます。

SANチェックに成功すれば、つまりサイコロで出た目の数が少なければ、削られるSAN値の量も少なくなります。

一度にあまりにも多くのSAN値が減少すれば「一時的な狂気」という状態になり、一定期間内に減少しすぎると「不定の狂気」というゲームクリアに不利な状態となります。

SAN値が0になれば、ゲームオーバーとなります。

また、TRPGではゲーム開始前にキャラクターのステータスを設定します。

SAN値は精神力を表すpowという数値を5倍にすることで決まります。

「SAN値」の類義語

SAN値には以下のような類義語があります。

正気度と狂気度は一見、逆のことを指しているように見えます。

しかし、どれだけ正気を保っているかは、裏返して言えば、どれほど狂気に侵されているかと同じなのです。

「SAN値」の英語訳

SAN値を英語に訳すと、次のような表現になります。

『這いよれ！ ニャル子さん』について

ライトノベル作家の逢空万太(あいそらまんた)さんの作品に『這いよれ！ ニャル子さん』というものがあります。

『這いよれ！ ニャル子さん』はクトゥルフ神話をオマージュしています。

作中の人物はクトゥルフ神話の神々をモチーフにしているのです。

「SAN値」のまとめ

以上、この記事では「SAN値」について解説しました。

SAN値はゲーム内の用語ですが、日常会話でも使うことができます。

ぜひ使ってみてください。