「ねじる」と「ひねる」はどちらも回すことを意味する動詞です。
それでは、両者にはどのような区別があるのでしょうか。そこで、この記事では、「ねじる」と「ひねる」の違いについて解説します。
☆「ねじる」「ひねる」の違いをざっくり言うと……
力加減 | 回す方向 | 回す回数 | |
---|---|---|---|
ねじる | 強い | 双方向 | 多い |
ひねる | 弱い | 一定の方向 | 少ない |
このページの目次
結論:回す程度が違う
ねじる
「ねじる」は、強い力で何度も回す動作を指します。
また、違う方向に交互に回すことも特徴です。
双方向に回すためには、両端を持つ必要があります。このため、「ねじる」という行為の対象になるものはおのずと細長いものになります。
「ねじる」の用例
雑巾で水拭きをする際、「ねじる」という動作が行われます。
無駄な水分をなくさなければ、床などが必要以上に濡れてしまいますね。ですから、両端をもって力強く回す必要があります。
また、水滴が落ちなくなるまで、何度も、そして双方向に交互に回す必要があります。
このように、余分な水分を抜くとき、雑巾を力強く、違う方向に、何度も回します。だから、「ねじる」の定義に当てはまるのです。
ひねる
「ひねる」とは、軽い力で回す動作のことです。また、回す回数が少ないことも特徴です。
さらに、「ひねる」という行為では、回す方向は一定です。
「ひねる」の用例
蛇口から水を出す動作は、「ひねる」にあたります。
水を出すには、まず蛇口を軽く回しますね。また、時計回りに回すと水が出てくるため、回す方向は一定です。
さらに、蛇口を1,2度回すだけで、十分な水量が出てきます。このため、回す回数も少なく済みます。
このように、蛇口から水を出すとき、力加減は軽く、方向は一定で、回す回数も少ないですね。ですから、「ひねる」の定義に当てはまります。
まとめ
以上、この記事では、「ねじる」と「ひねる」の違いについて解説しました。あらためて、両者の違いについておさらいしましょう。
力加減 | 回す方向 | 回す回数 | |
---|---|---|---|
ねじる | 強い | 双方向 | 多い |
ひねる | 弱い | 一定の方向 | 少ない |
両者とも、日常のなかでよく行う動作ですね。違いを理解したうえで、「ねじる」と「ひねる」という2つの言葉を正しく使い分けましょう。