注意を表す“warning” と “caution” と “attention” の違いとは?

違いのギモン

みなさんは「注意」という意味の英単語を答えよ、と言われたらなんと答えますか。

注意という意味を表す英単語はたくさんありますが、 “warning” や “caution” や “attention” を思いつく人が多いと思います。

しかし、日本人はこれらの単語をどれも「注意」という意味で覚えているため、この3つの単語の違いを答えることは難しいでしょう。

そこで、今回は “warning” と “caution” と “attention” の違いについて解説していきたいと思います。

結論:ニュアンスが違う

“warning” と “caution” と “attention” ではニュアンスが違います。

まず、 “warning” は警告・警報などの強い注意を表しています。

次に、 “caution” はふつうレベルの注意を表しています。

そして、 “attention” は広い意味がありますが、弱いレベルの注意を表すことが多いです。

“warning” をもっと詳しく

“warning” は警告・警報などの強い注意を表しています。

電化製品に書かれている場合には、「警告!」など強めな表現として使われることが多いです。

そして、してしまうと危険なことなど禁止事項への注意や、しなければならないことに対する注意などに多く使われる傾向があります。

 

ちなみに、アメリカ国内における工業規格を標準化するための組織である米国規格協会によると、 “warning” は「回避しない場合、死亡または重傷を負う可能性もある危険な状況」を表す時につかわれているようです。

“caution” をもっと詳しく

“caution” はふつうレベルの注意を表しています。

つまり、警告ほど強いものではありませんが、危険なものに対する注意を表す時に使われます。「要注意」のことを表していると言い換えることもできるでしょう。

そして、 “alert” ほどの緊急性を表す表現ではありません。

 

また、米国規格協会によると、 “caution” は「回避しない場合、軽度または中程度の傷害をまねく可能性がある状態」を表します。

そして、 “caution” はよく、階段などの注意を要する場所に書かれています。また、「頭上注意」などの時に書かれている場合も多いでしょう。

これを無視してぶつかっても頭にたんこぶができるくらいでおさまる人が多いですよね。

“attention” をもっと詳しく

“attention” は広い意味がありますが、弱いレベルの注意を表すことが多いです。

そして、これは英語でよく使われる言葉です。

具体的に言うならば、「気を払う」「意識を向ける」「注意を向ける」という意味を表すことが多いでしょう。例えば、空港の放送などで “Attention please!” という言葉を聞いたことがある人もいると思います。

そして、これを無視したからと言って、情報を聞き漏らしてしまうだけで、直接身の危険につながることは少ないですよね。

 

また、危ないことや見過ごすと不利益につながることなどに対する注意だけでなく、 “attention” は大切な人を「気にかけること」や「気配り」や「配慮」などの意味を表すこともあります。

これは例文で見てみましょう。

You should give more attention to your manners.
(あなたはマナーにもっと気を配るべきだ。)

ここでは気配りという意味で使われていますよね。

まとめ

以上、この記事では、 “warning” と “caution” と “attention” の違いについて解説しました。

  • warning:警告・警報などの強い注意
  • caution:ふつうレベルの注意
  • attention:弱いレベルの注意

“warning” と “caution” と “attention” にはきちんと違いがありました。使いわけて英語レベルを上達させたいですね。

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和佐 崇史
文章を書くこと、読むことが大好きな大学生です。中学2年生で漢検2級を取得するなど、言葉については詳しい自信があります。Webライターとしてはこれまで累計1,000記事以上を執筆してきました。