「歌が上手くなりたい」という言葉には様々な要素がありますね。滑舌、発声、音程、安定感、抑揚など、皆さんの悩みは何でしょうか。
この記事では「ボイストレーニング」と「声楽」の違いについて解説します。
悩みによって「ボイストレーニング」と「声楽」、どちらを学ぶべきか、がわかるかもしれません。
結論:違いは「発音」のテクニック
「ボイストレーニング」とは発声トレーニングのことです。「声楽」とは、発音トレーニングに加えクラシックを歌うための学問です。
「ボイストレーニング」も「声楽」も、「発音」の観点では目標とするところが同じです。違いは、「発音」をどのような手法で行うか、というところです。
「ボイストレーニング」をもっと詳しく
「ボイストレーニング」とは発声トレーニングのことです。
発声を練習することで、より聞きやすい安定感のある声になります。それだけでなく、滑舌がよくなるケースも多々あります。
そのため、歌手が行うイメージが強い「ボイストレーニング」ですが、アナウンサーやプレゼンをするビジネスマン、先生や舞台役者にも発声は大切なものなので、広く取り入れられています。
また、ボイストレーニングを行うことで腹式呼吸ができるようになるので、ダイエットとしても流行っています。
音楽のジャンル的には、「ボイストレーニング」は発音をこだわりつつも本人の声を活かすことができるので、主にポップス向きです。ポップスだけでなく、ブルース、ジャズ、ロックといった多様なジャンルで使われています。
英語では “Vocal pedagogy”と表記します。直訳すると、「発音教育学」で「発音」に特化していることがわかります。
「声楽」をもっと詳しく
「声楽」とは、発音トレーニングに加えクラシックを歌うための学問です。
オペラやミュージカルの歌唱法として使われています。体が楽器、などとよく言いますが、一般的にマイクを使用しないので、大きなホールの最後列の席まで届くような声量・ビブラート・音の響きなどを必要とします。
英語では “Vocal”と表記します。「ボイストレーニング」の英語表記が “Vocal pedagogy”であったことから、「声楽」がどちらにも通用する学問であることがわかります。
まとめ
以上、この記事では、「ボイストレーニング」と「声楽」の違いについて解説しました。
- ボイストレーニング:発音トレーニングの意味
- 声楽:発音トレーニングに加えクラシックを歌うための学問
「声楽」は職業が限定されますが、「ボイストレーニング」は仕事など日々の生活に役立ちますね。「声」について悩んでいる方、一度勉強してみてはいかがでしょうか。