キョロ充とは「常に人目を気にしてキョロキョロと周りを見回している人」という意味です。
キョロ充は、もともとインターネット上で使われるようになった言葉であるため、「意味がわからない」と思っている方も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、キョロ充の意味や使い方、類義語などを詳しく見ていきます。
☆「キョロ充」をざっくり言うと……
読み方 | キョロ充(きょろじゅう) |
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意味 | 常に人目を気にしてキョロキョロと周りを見回している人 |
由来 | キョロキョロ周りを見渡して、リア充のふりをしている様子から |
類義語 | ぼっち、金魚の糞 |
対義語 | ソロ充、リア充など |
英語訳 | person who is preoccupied with appearing popular (人気者である演出に夢中になっている人) person who is always looking around (いつも周りを見渡している人) |
このページの目次
「キョロ充」の意味
常に人目を気にしてキョロキョロと周りを見回している人
キョロ充と呼ばれる人は、一人でいることが不安で、常に誰かについて回ったり、グループの中に入ったりして周りの顔色をうかがいながら生活します。
キョロ充は、周りの派手で「リア充」と呼ばれるような人間に意見や行動を合わせたり、ついて回ったりすることで、「リア充」の仲間になろうとしている人のことを表します。
リア充とは、現実の生活が充実している人のことを表します。
特にここでは、人気者であったり、恋人がいたり、派手な生活をしているような人を指します。
「キョロ充」の使い方
キョロ充を使った例文を見ていきましょう。
- 自分がリア充なのかキョロ充なのかも、わからなくなってしまった。
- 彼はいつも人気者の友達について回るので、周りからは「キョロ充」と馬鹿にされている。
「友達がいないと思われたくない」「リア充だと思われたい」という気持ちを持っている人は多いでしょう。
「キョロ充」はそのような人を馬鹿にする意味を持つ言葉です。
直接的に言うのは失礼になるという点に気をつけましょう。
「キョロ充」の特徴
キョロ充は「リア充だと思われたい」「一人になりたくない」という気持ちが強いため、以下のような特徴を持つことが多いです。
- 周りに話を合わせてばかりで、本音を話せない
- 誘われなくなるのが怖いため、イベントには積極的に参加する
- リア充に似せようと、派手な服装や髪型を好む
- リア充に近づくために、流行りものに敏感
- プライドが高く、傷つきやすい
- 自分と他人を比較してしまう
それぞれの特徴について詳しく解説します。
特徴➀:周りに話を合わせてばかりで、本音を話せない
キョロ充は、「人気者だと思われたい」という気持ちが強いです。
そのため、本音を言ったり、相手の話に反論したりして嫌われることを怖がります。
そのため、周りと意見を合わせたり、相手の話を肯定してばかりで本音を話すことができません。
特徴➁:誘われなくなるのが怖いため、イベントには積極的に参加する
キョロ充は、遊びやイベントに誘われることがステータスであり、人気者の証だと考えているため、イベントには積極的に参加します。
また、「誘いを断ってしまうとノリが悪い人間だと思われ、次回以降誘われなくなってしまうのではないか」と考えることもあります。
そのため、無理にでも予定を合わせて、誘いに乗ることが多いです。
特徴➂:リア充に似せようと、派手な服装や髪型を好む
キョロ充は、派手な服装や髪形にしたがります。
本人が、「本当にそのような服装や髪が好き」という気持ちからではなく、「派手で明るい人間だと思われたいから」という気持ちでこのような外見をします。
リア充は、派手な服装や髪形をしている人が多いため、リア充に似せるために服装や髪を派手にするのです。
特徴➃:リア充に近づくために、流行りものに敏感
キョロ充は、流行りものに敏感です。
もともとリア充には、流行りものに敏感な人が多いため、キョロ充はリア充に近づくために必死で情報収集をします。
特徴➄:自分と他人を比較してしまう
キョロ充は、自分と他人を比較することが多いです。
キョロ充は自分の芯を持っておらず、「人からどう見られているか」という部分を気にします。
判断基準が自分ではなく他人になってしまうため、常に他人と自分を比較して自分の位置を確認しています。
特徴➅:プライドが高く、傷つきやすい
キョロ充は、プライドが高く傷つきやすいという特徴があります。
プライドが高いからこそ、「人に自分がどうみられているか」が気になってしまうのです。
また、その高いプライドゆえ、プライドが人に傷つけられると簡単に傷ついてしまいます。
「人に何を言われても、自分は自分だから大丈夫」という考えが持てないのです。
「キョロ充」を脱する方法
キョロ充にならないようにする、またはキョロ充を脱するためには以下のような方法があります。
- 自分の軸や芯を持つ
- 周りの目を気にしない
- 自分に自信を持つ
もちろん、上記で挙げた三つの方法がすべてではありませんが、周りに流されない心構えなどを意識していくとよいでしょう。
キョロ充を脱する方法について、それぞれの意味を詳しく解説します。
方法➀:自分の軸や芯を持つ
キョロ充を脱するための1つめの方法は「自分の軸や芯を持つ」ということです。
キョロ充は、人に意見や身なりを合わせる傾向があります。
そうならないためには、自分の意見や軸をしっかり持って生活することが大切です。
方法➁:周りの目を気にしない
キョロ充は、周りの目を気にしてしまいます。
判断基準が「自分がどう生きたいか」ではなく「周りにどう見られたいか」になってしまっているのです。
それを脱するためには、周りの目を気にせず、自分自身の判断基準を持つことが大切です。
方法➂:自分に自信を持つ
キョロ充は、自分に自信がありません。
そのため、人と群れることで自分の存在価値を確かめようとしてしまうのです。
キョロ充を脱するためには、自分自身に自信を持って、人と一緒にいなくても不安にならないようにしましょう。
「キョロ充」の由来
キョロ充は、インターネット上で生まれた言葉です。
最初は、「一人にならないために常にキョロキョロと知り合いを探している大学生」をからかったり、馬鹿にしたりする言葉として使われていました。
「キョロ充」という言葉の成り立ちは次の通りです。
- キョロ
キョロキョロという動作を表す擬音から - 充
リア充ではないのに、リア充に扮しようとしていることから
リア充ではないのに「リア充に扮しようとしている」「自分のことをリア充だと思っている」という点から「リア充」に似た音の「キョロ充」という言葉が生まれました。
「キョロ充」の類義語
キョロ充には以下のような類義語があります。
- ぼっち
孤独な人・恋人や友人がいない人 - 金魚の糞
力がある人間について回る人
「キョロ充」の対義語
キョロ充には以下のような対義語があります。
- ソロ充(そろじゅう)
一人でいることを好み、満喫している人 - リア充
現実生活が充実している人
「キョロ充」と「リア充」の違い
「キョロ充」と「リア充」には、以下のような違いがあります。
- キョロ充
自分がリア充であるように見せかけているだけで、リア充にはなりきれていない - リア充
一人になることを怖がっておらず、周りに自然に人が集まっている
「キョロ充」はリア充になりたいという気持ちがありますが、実際にはリア充になれてはいません。
実際には、交友関係が広いわけでも、陽気で人気者なわけでもないのに、そういう人だと見せかけているだけです。
その点で、「リア充」は「キョロ充」の対義語だと言えます。
「キョロ充」と「ソロ充」の違い
また、「ソロ充」と「キョロ充」には、以下のような違いがあります。
- ソロ充
一人でいることを好んでいる - キョロ充
一人になることを怖がって、無理にでも人と一緒にいようとする
つまり、一人であるという点は同じですが、一人でいることを充実していると捉えているかどうかが異なるのです。
そのため「ソロ充」は「キョロ充」の対義語だと言えます。
「キョロ充」の英語訳
キョロ充をそのまま英訳できる単語はありません。
そのため、キョロ充を英語で表現するには、以下のような文を使う必要があります。
- person who is preoccupied with appearing popular
(人気者だと演出するのに夢中になっている人) - person who is always looking around
(いつも周りを見渡している人)
「キョロ充」のまとめ
以上、この記事では「キョロ充」について解説しました。
読み方 | キョロ充(きょろじゅう) |
---|---|
意味 | 常に人目を気にしてキョロキョロと周りを見回している人 |
由来 | キョロキョロ周りを見渡して、リア充のふりをしている様子から |
類義語 | ぼっち、金魚の糞 |
対義語 | ソロ充、リア充など |
英語訳 | person who is preoccupied with appearing popular (人気者である演出に夢中になっている人) person who is always looking around (いつも周りを見渡している人) |
周りの目を気にしてしまう気持ちは誰にでもあります。
「キョロ充」は、そのような気持ちが大きい人をからかうマイナスのイメージがある言葉です。使用する際には気をつけましょう。