「レスバ」とは?意味から勝つ戦略まで実例付きでわかりやすく解説

言葉

「レスバ」とは「ネット上で口論する」という意味です。

「レスバ」という文字だけでは、どんな意味をもつ言葉なのかわかりにくいですよね。

ネット掲示板やSNSでは、しばしば「レスバ」が発生します。

この記事では、「レスバ」の意味や戦略を詳しく解説していきます。

☆「レスバ」をざっくり言うと……

読み方レスバ
意味ネット上で口論する
ルール①ルールはない
②最後にレスしたほうが勝ち
戦略①煽り派
②論理派

「レスバ」の意味

レスバ

ネット上で口論する

「レスバ」とは、「レスバトル」の略語で、「ネット上でのメッセージのやり取りにおいて口論すること」という意味です。

ネット掲示板「なんでも実況ジュピター(なんJ)」で生まれたネットスラングです。

一般的に、「レスバ」はネット上の口論のことを指すため、現実で口論することを「レスバ」とはいいません。

ちなみに、「レスバ」をする人を「レスバトラー」といいます。

 

「レスバ」は以下の2語から成り立っています。

「レスバ」の成り立ち
  • レス
    “response” (レスポンス)のこと
  • バトル
    “battle” (バトル)のこと

次に、「レス」と「バトル」の意味をそれぞれ詳しく解説します。

「レス」の意味

「レス」は「ネット掲示板などで返信する」という意味です。

「レスバ」の「レス」は「response(レスポンス)」の略語です。

「レスポンス」とは「反応や応答」という意味です。

「レス」以外にも返信を表す言葉はある

TwitterなどのSNSで返信することは「reply(リプライ)」を略して「リプ」といいます。

“reply” は英語で「返事する」という意味です。

「バトル」の意味

「バトル」は「戦い」という意味です。

「レスバ」の「バ」は「battle(バトル)」を略したものです。

「レスバ」のルール

「レスバ」のルールは、以下の2つの説があります。

どちらが正しいかは定かではありません

  1. ルールはない
  2. 最後にレスしたほうが勝ち

それぞれ見ていきましょう。

①ルールはない

「レスバ」には特に決まったルールはないとされます

ルールがないため、勝利条件や審判制度もありません。

そのため、「バトル」という言葉がついていますが、ただの喧嘩に近いです。

このルールの場合、以下のような方法で終わらせるのが一般的です。

「レスバ」の終わらせ方
  • 自分がブロックする
  • 自分が無視をする
  • 相手にブロックされる
  • 相手に無視をされる

たとえば、AさんとBさんが「レスバ」しているとします。

Aさんが先にブロックや無視をした場合、Aさんは「自分の勝ちだ」と思い、Bさんに対して「自分の勝ちだ」と宣言することもあります。

反対に、Bさんが先にブロックや無視をした場合、Bさんは「自分の勝ちだ」と思い、Aさんに対して「自分の勝ちだ」と宣言することもあります。

ブロックとは?

主にTwitterなどのSNSで、特定のアカウントに対して自分のアカウントを閲覧できなくさせたり、リプライできなくさせたりできる機能のことです。

②最後にレスしたほうが勝ち

一部では、「最後にレスしたほうが勝ち」というルールもあります

このルールを考案したのは、ネット掲示板『なんでも実況ジュピター』で「ジャッカル」という名前で書き込みをする人だとされます。

「レスバ」の戦略

「レスバ」を推奨するものではありませんので、あらかじめご了承ください。

「レスバ」は以下のような戦い方があります。

  1. 煽り派
  2. 論理派

それぞれ見ていきましょう。

戦略①煽り派

「煽り派」は、相手が怒るように仕向けることで「レスバ」を有利に進めようとします。

「煽り派」の具体的な方法には以下のようなものがあります。

  • 「はぐらかし」攻撃
  • 「わざとです」攻撃
  • 「自己紹介ですか?」攻撃
  • 「藁人形」攻撃
  • 「無能キャラ」攻撃
  • 「無能からの真面目」攻撃
  • 「コピペ」攻撃
  • 「画像」攻撃
  • 「捏造」攻撃

それぞれ例文と一緒に見ていきましょう。

「はぐらかし」攻撃

相手に質問されても、はぐらかして答えないことです。

例文を見てみましょう。

例文
相手
なんでこんなことしたんですか?
自分
え?wだから?ww
例文
相手
質問に答えろ!
自分
答えましぇ~んwwww

「わざとです」攻撃

自分が「レスバ」で間違った発言をした場合、素直に認めて「わざと」と発言します。

例文を見てみましょう。

例文
相手
こいつにわかww
自分
わざと言ったわ、ごめんww
例文
相手
ルールとマナーの区別もついてねぇww
自分
わざと間違えました!!

「自己紹介ですか?」攻撃

相手に罵倒する内容を送られた場合、それが相手を指すものだと返信します。

例文を見てみましょう。

例文
相手
気持ち悪いです
自分
自己紹介お疲れ様でーす

「藁人形」攻撃

相手の返信に対して、自分ではなく相手のことを言っているかのように返信します。

例文を見てみましょう。

例文
相手
それっておかしくないですか?
自分
え?君の主張が?
例文
相手
呆れたw
自分
自分の文章力に?

「無能キャラ」攻撃

あえて何も考えていない「無能」なキャラクターになり切ることで、相手の戦意を喪失させることができます。

例文
「え!?なんで??」
「貴方ってバカなんすね!」
「はい!俺の勝ち!」
「そうだよ〜〜」

「無能からの真面目」攻撃

あえて何も考えていない「無能」なキャラクターになり切ったあと、真面目なキャラクターになって相手を煽ります。

例文を見てみましょう。

例文
自分
「ふいんき」って変換できないよね
相手
『ふんいき』で変換できますよ
自分
ネタにマジレスすんな

「コピペ」攻撃

相手の返信をそのままコピペして送りつけることです。

例文
  • 「しっかりとした根拠で事実に基づいた事を発言してください。」

「画像」攻撃

相手が意味不明な発言をした場合、相手を煽るような画像を送ります。

面白い画像であれば、話題に関係がない画像でもいいとされます。

「捏造」攻撃

Twitterの投稿を捏造できるアプリを使って、あたかも相手が自分に対して煽るツイートをしたかのような画像を作ります。

この捏造した画像を使うことで、自分に有利に進めることができます。

戦略②論理派

「論理派」は、論理的に相手を問い詰めて「レスバ」を有利に進めようとします。

相手のはっきりしない意見に対して問い詰めたり、相手が出した例に対して例外を主張したりします。

「レスバ」の例文

「レスバ」の例文には以下のようなものがあります。

  1. レスバにはルールがないので、終わりもない。
  2. レスバしている人は時間を持て余しているのだろうか。
  3. これ以上レスバするつもりはないので、返信しないでください。

補足:「学生証カードバトル」とは

「学生証カードバトル」とは、学生証の画像を投稿して、学歴を競い合うバトルです

「学生証カードバトル」には以下のようなルールがあります。

  • 1対1のバトルではないため、参加人数は無制限
  • 勝利条件は、参加した人の中で最も高学歴であること
  • 画像を投稿しない人は低学歴とみなされ、敗者となる
  • 偽造した学生証は「ペラペラ学生証」と呼ばれ、偽造が判明すると敗者となる
    ※偽造でないことを証明できた場合は、無条件で勝利できる

「レスバ」で決着がつかない場合、「学生証カードバトル」に発展することがあります。

「レスバ」のまとめ

以上、この記事では「レスバ」について解説しました。

読み方レスバ
意味ネット上で口論する
ルール①ルールはない
②最後にレスしたほうが勝ち
戦略①煽り派
②論理派

ネットスラングはカタカナを組み合わせたものが多く、文字を見るだけだと意味がわかりにくいですよね。

「レスバ」は終わりが見えないため、やるだけ無駄な行為だというイメージを抱く人が多いです。

自分が「レスバ」しないように気をつけるのはもちろん、「レスバ」をしている人にはあまり近づかない方が無難です。

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まや
自称、誤字キラー。 Web記事でも誤字脱字を見逃しません。言葉が大好きです。 大学では言葉遊びについて研究していました。マイブームは日本語ラップを聴くこと。