スマートフォンでインターネットサーフィンをすることは現代を生きる人にとって当たり前のことです。でもたまにスマートフォンのデータ通信速度が遅くて、不便な思いをしたことはありませんか。
この問題を理解するためには通信電波の違いも理解する必要があります。通信電波には大きく分けて「3G」「4G」「LTE」という、速度の異なった3種類があります。
それではさっそく詳しく見ていきましょう。
結論:通信の速さが全く異なっていた
開発された順番も、数字が大きくなるほど最近で、私たちの生活スタイルと共に発達してきたのです。
「3G」は主にテキスト、「LTE」「4G」は動画を見るのに適します。
「3G」は昔からある電波!
「3G」はスマートフォンが登場する以前、人々がガラケーをよく使っていた頃から使われていた電波です。
ガラケーを使ってメールのやり取りや、ちょっとしたモバイルサイトの閲覧にはこの「3G」が使用されていました。「3G」のデータ通信速度は数Mbps〜14Mbpsと言われています。
そのため前途記述した文字を中心としたメールのやり取りや、モバイルサイトの閲覧は大量のデータ通信を行わないため3Gに最適なのです。
「4G」は高速通信が可能!
先ほどの「3G」では通信速度に大きな問題がありました。なぜならば多くの人が外出先でSNSを利用したり、動画を視聴したり多くのデータを消費するため、一度にデータを通信できる新しい規格が必要でした。
そこでできたのが「4G」です。「4G」は75Mbps〜100Mbpsといった通信速度を誇っており、「3G」の最低でも5倍速い通信が可能なのです。
動画や写真といったマルチメディアを楽しむためにできたのが「4G」と言っていいほど、現在スマートフォンを使ってデータ通信速度を行っている人々のニーズにあっているのが「4G」なのです。
進化中の「LTE」
「LTE」はよく見たり聞いたりする人も多いのではないでしょうか。実を言うと「LTE」は「3G」と「4G」の間に位置しています。
しばしば「LTE」は「3.9G」と言われることがありますが、それは「4G」に限りなく近いけど、まだ通信速度に早くなる伸びしろがあるので厳密には「4G」とせずに「3.9G」とされているのです。
しかしながら実際のところほぼ「LTE」と「4G」は同じものとして語られることがほとんどです。
実際に使われている「LTE」は DOCOMO の Xi、au の 4G LTE、Softbank の 4GLTE があります。Long Term Evolution の略で、本格的に運用され始めたのは2012年の iPhone5 発売時でした。
現在ではその高速通信は通話にも活かされており、データ通信を用いた高音質通話サービスである VoLTE も開始されています。
まとめ
ここまで「3G」「4G」「LTE」の違いを解説してきました。
- 「3G」:昔から使われてきた、主にテキストをやり取りするデータ通信
- 「4G」:写真や動画といったマルチメディアを外出先で楽しめるほどの速度を持ったデータ通信
- 「LTE」:実質的な「4G」で、現在マルチメディアを楽しむ際に最も普及しているデータ通信
日々データ通信速度は向上していますが、もっと速くなればより快適にインターネットを楽しめますね。