「ちなみに」とは?意味と使い方を例文付きでわかりやすく解説

言葉

「ちなみに」とは「前述の内容に補足して」という意味です。

「ちなみに」という言葉を知っていても、詳しい意味や言い換え表現についてはあまり知らない人も多いと思いですよね

この記事では、「ちなみに」の意味や使い方、言い換え表現について詳しく解説しています。

「ちなみに」の意味

ちなみに

前述の内容に補足して

ちなみにという言葉は、あるテーマについて「補足する情報」という意味です。

相手に伝えたいメインの内容を伝える際に、「その内容と関連する情報」について、「ちなみに」という言葉で接続することができます。

「ちなみに」で伝える情報は、「必ず伝えておかなくてはならない情報」ではなく、「どちらかと言えば伝えた方がよいもの」「少なくとも自分は伝えておきたいもの」などです。

 

また、「~にちなむと」という言い回しを使用することがありますが、これは誤用です。

この場合、「~に因む」と言い換えるのが無難です。

「ちなみに」は漢字で「因みに」

「ちなみに」は、漢字では「因みに」と書きます。

「因みに」は別の形では「〇〇に因んだ」などと使われ、「〇〇というテーマに関連した情報や物、人」という意味を持っています。

「この土地に因んだ特産品」「ニュースに因んだ話題」などの言い回しで使用されます。

「ちなみに」の使い方


「ちなみに」は、前述の内容を補足したい場面で使用します。

次に、具体的な例文を見てみましょう。

  1. 来月転勤することになりました。ちなみに、転勤先は名古屋です。
  2. 今年もカンボジアに旅行することにしたよ。ちなみに、カンボジアへ行くのは3回目なんだ。
  3. 来週飲み会あるから来てね!ちなみに、全部部長のおごりだって。
すべての例文で、主題を補足するように使用されています。

「ちなみに」はあくまで「補足する内容」であるため、付け加える内容が多くなりすぎないように注意しましょう。

「ちなみに」の語源


「ちなみに」の語源は動詞の「因む(ちなむ)」です。

「因む」とは「ある物事が他の物事との関係を元にして存在する、つながりを持つ」という意味の言葉です。

そのため、「因縁」「原因」のように「何かしらゆかりや繋がりがある」という意味で使用されています。

 

通常、接続詞の「ちなみに」を使う場合はひらがな表記となります。

しかし、「~にちなんで」「~にちなむ」と言う場合には、「〜に因んで」「〜に因む」と表記しても問題ありません。

「ちなみに」の類義語

「ちなみに」には以下のような類義語があります。

  • 補足すると
    不十分な点を補うこと
  • 付け加えると
    すでにあるものの上にさらに加える
  • それに関連して
    話がそのことに関連するさま
  • 蛇足ながら(だそくながら)
    何事かを付け足して言う場合の、へりくだった表現
  • 念のために
    万が一に備えて
  • ついでながら
    不十分な点を補足すること
  • 余談ですが
    本筋とはそれた補足内容
  • ところで
    別の話題を持ち出す場合の接続詞
  • なお
    補足を切り出す場合に用いる接続詞
  • 併せて
    話題を付け加えたい場合に用いる言葉

「ちなみに」と「ところで」の違い

「ちなみに」は前述の内容に関連した内容を切り出す場合に用いる接続詞です。

一方で、「ところで」は前述の内容に関連せず完全に話を切り替え、別の話題をもち出すときに用いる言葉です。

「ところで」も「ちなみに」と同様に、ビジネスシーンで使用できる言葉です。

しかし、日常生活でも使われる言葉ですので、目上の人に対して使う場合は注意が必要です。

例文
先日はお世話になりました。ところで、最近ご両親の様子はどうですか?

「ちなみに」と「なお」の違い

「ちなみに」は前述の内容に関連した内容や補足を切り出す場合に用いる接続詞です。

「なお」も同様に前述の内容に関連した補足説明をする場合に用いられます。

また、前述に関連した内容を強調したい場合にも「なお」を使用することができます。

例文
その商品は現在在庫切れです。なお、再入荷の見通しは立っていません。

「ちなみに」と「併せて」の違い

「ちなみに」は前述の内容に関連した内容を付け加えたりや補足をする場合に用いる接続詞です。

一方で、「併せて」は「ともに、同時に」という意味であり、前述の内容と関連しているかどうかに関係なくもう一つの話題を付け加えたい場合に用いる言葉です。

例文
このプロジェクトの資料と併せて、これまでの概要をまとめたものも添付してください。

「ちなみに」の誤用と注意点

「ちなみに」を使用する際の誤用や注意点には以下のようなものがあります。

  1. 話題転換では使用できない
    例)お集まりいただきありがとうございます。ちなみに、そろそろ終了の時刻となります。
  2. 質問文として使用できない
    例)先日はお世話になりました。ちなみに、来週のご予定はどうなっていますか?
  3. 関連性がないものには使用できない
    例)明日の資料はこちらです。ちなみに、今日の営業成績はこちらです。
  4. 「ちなみに」の使い過ぎには注意
    例)明日の会議は昼です。ちなみに、3階でおこないます。ちなみに、部長も出席されます。
それぞれについて詳しく確認しましょう。

①話題転換では使用できない

「ちなみに」は、前述の内容に関連したことを言う場合に用いる接続詞です。

そのため話題転換で使うことはできません。

話題を変えたい場合には、「ところで」「さて」「それでは」などを使いましょう。

②質問文として使用できない

「ちなみに、○○ですか?」のような言い回しを聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。

しかし、「ちなみに」は付け加えや補足をするための接続詞であるため、質問文で使用するのは誤用と言えます。

相手に質問をしたい場合、「ところで」「念のため確認したいのですが」のような言い回しを使用しましょう。

③関連性がないものには使用できない

「ちなみに」は、前述の内容に関連した内容でなければ使用することはできません。

たとえば、「先週の会議では、こちらのデータを使用しました。ちなみに、本日の営業成績はこちらになります」のような言い回しは誤用と言えます。

こうした場合、「また」などを使用し、「先週の会議では、こちらのデータを使用しました。また、本日の営業成績はこちらになります」とするのが無難です。

④「ちなみに」の使い過ぎには注意

「ちなみに」を頻繫に使用すると、相手を不快にさせる場合があるため注意しましょう。

一度の会話において、関連する内容を補足することは、あっても1、2回程度が適切と言えます。

また、補足内容が多すぎる場合、本来伝えたい内容が分かりづらくなってしまうというデメリットもあります。

そのため、「ちなみに」を多用することは控えた方が無難です。

目上の相手に使用する場面

「ちなみに」は、ビジネスシーンや目上の方との会話で使用されることがあります。

しかし、「ちなみに」は敬語や丁寧語ではありません。

そのため、相手によっては良い印象を持たない場合もあります。

このような場合、「ちなみにに申し上げます」のような言い回しで使用します。

 

また、「付け加えますと」「蛇足ですが」「念のため補足いたします」などと言い換えて使用しても問題ありません。

その他の「ちなみに」の間違えた使い方

上記の他にも、「ちなみに」の間違えた使い方には、以下のようなものがあります。

  1. 主題につける
    例:ちなみに、この資料は売上の概要です。詳しいデータはメールに添付してあります。
  2. 言い訳として使用する
    例:時間に遅れ申し訳ありません。ちなみに、電車が遅延しました。
  3. 何でもかんでも文頭に付ける
    例:ちなみにこの時計は10万円なんだ。ちなみに、俺は5万円で買った。
  4. 主題と関係ない話をする
    例:最近暑い日が続きますね。ちなみに、北海道は旅行先として人気です。

こうした場面での使い方は、「ちなみに」の使い方としては適切ではないため注意しましょう。

「ちなみに」の英語訳


「ちなみに」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • by the way
    (ちなみに、ところで)
  • aside to that
    (本筋から離れて、付け足して)
  • oh, and
    (そういえば)
  • for your information
    (参考までに)
“by the way” “aside to that” “oh, and” は、「ところで」というニュアンスがあり、話題が転換する場合によく使用されます。

一方で、 “for your information” は「参考までに」「付け加えて」という意味があり、「ちなみに」と同じニュアンスで使用することができます。

「ちなみに」のまとめ

以上、この記事では「ちなみに」について解説しました。

読み方ちなみに
意味言い添える情報
語源漢字の「因む」から
類義語補足すると
付け加えると
それに関連して など
「ちなみに」の誤用と注意点話題転換
質問文
関連性がない など
英語訳by the way(ちなみに、ところで) など

「ちなみに」は、日常会話やビジネスシーンなどでよく使用する言葉です。

誤用に注意しながら、意味や使い方をしっかり確認しておきましょう。

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ソイル・ショップ
活字中毒の男子大学生。 本・雑誌から食品の成分表までつい読んでしまいます。 取り込んだ知識を活かして、敬語や熟語を中心に執筆しています。