年を取ってくると、男性の皆さんは頭皮の状態が気になってくると思います。薄毛対策を始めようというかたも多いですよね。実は薄毛対策には様々な種類があります。
その中で今回は、「発毛」「育毛」「増毛」「植毛」の違いについて解説していきます。
結論:薄毛へのアプローチ方法が違う
「発毛」は、毛が生えていない場所に生やそうとすることです。
「育毛」は、今ある毛を丈夫にすることです。
「増毛」は、地毛に毛を結び付けて、ボリュームを出すことです。
「植毛」は、頭皮に直接毛根を埋め込むことです。
「発毛」とは
発毛とは、一度毛が生えなくなってしまった部分から、毛を生やそうとすることです。
健康な毛根は、一度毛が抜けてしまっても、時間が経つとまた生えてきます。しかし、ストレスや喫煙・生活の乱れなどが原因で、毛が生えなくなってしまうことがあります。
発毛のためには、まずこの原因を取り除く必要があります。
発毛に用いられる発毛剤は、毛母細胞(もうぼさいぼう)の働きを活性化させます。これによって、毛を生えさせることをやめてしまった毛根を、再び働かせることができます。
「育毛」とは
育毛とは、今ある髪の毛を強くしたり、抜けにくくしたりすることで薄毛対策を行うことです。
抜け毛や薄毛は、頭皮の血行や衛生状態が悪いことで起こる場合があります。
育毛剤は、フケやかゆみを抑えたり、頭皮の血行を促進する効果を持っています。そうすると毛が育ちやすくなるので、丈夫で抜けにくくなります。
また、育毛によって頭皮が綺麗になるため、毛が育つ環境が良くなり、発毛の効果が得られることもあります。
「増毛」とは
増毛とは、今生えている毛の根元に、人工毛や人毛を結び付けることで、量が増えたように見せることです。
頭皮に負担がかからず、簡単に行うことができます。
しかし、結びつけるための地毛が生えていない場合には増毛はできません。また、髪が伸びてしまうと、結び目も一緒に移動してしまうため、放置していると不自然になってしまいます。そのため月に 1 度ほどのメンテナンスが必要です。
「植毛」とは
植毛とは、毛根を頭皮に埋め込むことです。他の薄毛対策法との大きな違いとして、植毛は医療行為であることが挙げられます。
植毛には、地毛を使う方法と、人工毛を使う方法の二種類があります。
地毛を使う場合
地毛を使った植毛の場合、脱毛しにくい部分の毛根を、脱毛してしまっている部分に移植します。元々が自分の毛なので、体に合わないということが少なく、安全です。
しかし、全体的に脱毛が進んでしまっている場合は、植毛の元になる毛根がないため、この方法は使えません。
人工毛を使う場合
人工毛を使った植毛の場合は、人工の毛を直接頭皮に埋め込みます。地毛のように一度抜く手間がないぶん、手術時間はかなり短くなります。また、全体的に脱毛が進んでいる人でも、制限なく毛を植えて増やすことができます。
しかし、肌に合わず荒れてしまうことがあります。また、一度抜けると生えてこないので、メンテナンスに費用が掛かるという欠点もあります。
地毛と人工毛のどちらを選ぶかは、自分の頭皮の状態を見て考えるのが良いでしょう。
まとめ
以上、この記事では「発毛」「育毛」「増毛」「植毛」の違いについて解説しました。
- 発毛:毛が生えなくなった場所に、再び生やす
- 育毛:今生えている毛を丈夫にし、保つ
- 増毛:地毛に毛を結び付け、即時に量を増やせる。こまめなメンテナンスが必要
- 植毛:地毛または人工毛を移植する。メスを用いた医療行為
自分の今の状態によって、ベストな対策方法は変わってきます。どの方法が最もふさわしいのか、しっかり考えていきましょう。