あなたが病気になった時、医者から診断を受けて処方してもらう薬と、ドラッグストアなどで自分で買う薬のどちらを使いますか。
普段、無意識に「市販薬」と「処方薬」の使い分けをしていると思います。しかし、厳密に「市販薬」と「処方薬」の違いを説明するのは難しいですよね。
この記事では「市販薬」と「処方薬」の違いをご紹介します。
結論:違いは、薬を選ぶ人
「市販薬」は、自分で選ぶ薬です。
「処方薬」は、病院で診察を受けた上で、医師が選ぶ薬です。
「市販薬」をもっと詳しく
「市販薬」は、自分で選ぶ薬です。
ドラッグストアやインターネットで購入することができます。
「市販薬」は、いろいろな症状を、総合的に対処できるように作られています。総合的に対処できるということは、様々な成分が少しずつ入っているということです。よって、治したい症状に効く成分は、ごくわずかである可能性があります。
病院へ行くほどではない、軽い症状の場合に「市販薬」はおすすめです。
選ぶときに確認したいのが、「市販薬」の箱の裏にある、効果効能の欄です。それは、効果効能の欄に書かれている順番が、効能の順番であるためです。
「市販薬」は薬事法により、3種類に分かれています。
第一類医薬品
第一類医薬品は、薬剤師の説明を聞いた上で購入できる薬です。これは、副作用や飲み合わせの危険性などのリスクが高いため、説明が義務付けられている薬です。
第一類医薬品には、約100品目が登録されています。胃腸薬、解熱鎮痛薬 (げねつちんつうやく)、育毛薬、禁煙補助薬(きんえんほじょやく)などが該当します。
第二類医薬品
第二類医薬品は、薬剤師または登録販売者の説明を聞いた上での購入が推奨されている薬です。
第二類医薬品には、約8290品目が登録されています。解熱鎮痛薬、漢方薬などが該当します。
第三類医薬品
第三類医薬品は、説明を受けなくても買うことができる薬です。購入時に質問があれば、店側は答える義務があります。
第三類医薬品には、約2950品目が登録されています。ビタミン薬、整腸薬などが該当します。
「処方薬」をもっと詳しく
「処方薬」は、病院で診察を受けた上で、医師が選ぶ薬です。
診察を受けた病院または、連携した専門の薬局で受け取ります。
「処方薬」は、治したい1つの症状に効果があるように作られているので、症状が重い時は、「市販薬」よりも早期回復が見込めます。
お薬手帳
「処方薬」を受け取るときには、お薬手帳の利用をおすすめします。
お薬手帳とは、医師の判断によって処方された薬を記録することができる手帳です。
お薬手帳により、他の病院でもらった薬との重複投与を避けることができ、副作用があっても原因の特定がしやすくなります。
まとめ
以上、この記事では、「市販薬」と「処方薬」の違いについて解説しました。
- 市販薬:自分で選ぶ薬
- 処方薬:病院で診察を受けた上で、医師が選ぶ薬
もちろん病気にならないことが一番です。しかし、もし病気になってしまった時は、症状の程度によって、「市販薬」と「処方薬」を使い分けてみましょう。