今回ご紹介する言葉は、熟語の「門外漢(もんがいん)」です。
言葉の意味・使い方・語源・類義語・対義語・英語訳わかりやすく解説します。
「門外漢」の意味をスッキリ理解!
「門外漢」の意味を詳しく
門外漢には大きく分けて以下の2つの意味があります。
- その分野を専門としていない人
- 直接かかわったことがない人。無関係な人
①はその分野の専門家ではない人のことを表します。
②はある対象や噂に対してまったく関係のない人のことを表します。
「門外漢」の使い方
- 彼は教育学について門外漢だ。
- ラグビーを観戦したけれど門外漢の私はさっぱりルールがわからなかった。
- ドキュメンタリーをみたけれど、今のIT技術は門外漢の私が想像する以上に進んでいた。
- 彼にとってあなたは全く知らない門外漢だ。
①②③はそれも専門分野ではないという意味で「門外漢」を使っています。
「門外漢だ。」「門外漢である。」など名詞として使われることが多いです。
「門外漢」の語源
「門外漢」を、構成する漢字の意味はそれぞれ以下の通りです。
- 門:学問や芸などを学ぶところ
- 外:一定の範囲から外れた部分や人
- 漢:男性
門外漢の門は出入り口のことだけではなく、学問や芸などを学ぶところの意味を持ちます。
それぞれの漢字の意味から、学問や学ぶところから外れた人という意味が推測できます。
ここで注意してほしいことは、「門外漢」の「漢」は男という意味を表すのですが、「門外漢」は女性にも適用されるということです。
「門外漢」は男女ともに通じる言葉であるとおさえときましょう。
「門外漢」の類義語
門外漢には以下のような類義語があります。
- 専門外:自分の専門ではない分野の事柄
- 素人(しろうと):ある事に経験のない、専門的でない人
- 畑違い:専門とする分野・領域が異なること。
- 余計者:いないほうがいいようなもの。厄介者(やっかいもの)
- 一匹狼:単独で行動している人のこと
特に、素人と門外漢はよく似ていますが、ニュアンスが微妙に違うため注意しましょう。
素人は、門外漢の意味に加えて、「未熟な人」「経験の少ない人」といった意味を含みます。また、素人の場合、その道に少しは関係のある人です。
「門外漢」の対義語
門外漢には以下のような対義語があります。
- 専門家:ある特定の学問を専門に研究・担当して、それに精通している人
- 玄人(くろうと):技芸などその道に熟達した職業人・専門家
- プロ:職業として行うこと
- 人気者:多くの人々の受けがよくて、もてはやされる人。
- 明星(みょうじょう):ある分野で最も人気のある人のたとえにも使う
「門外漢」の英語訳
門外漢を英語に訳すと、次のような表現になります。
- layman
(あることについて全く知らない人) - outsider
(よそ者)
以下は「門外漢」を使った例文です。
(彼は教育心理学について門外漢だ。)
また、outsiderは門外漢という意味ですが、以下の意味で使うことも多いです。
まとめ
以上、この記事では「門外漢」について解説しました。
読み方 | 門外漢(もんがいかん) |
---|---|
意味 | その分野をせんもんとしていない人 |
語源 | 学問や学ぶところから外れた人 |
類義語 | 専門外、素人、畑違い、余計者、一匹狼など |
対義語 | 専門家、玄人、プロ、人気者、明星など |
英語訳 | layman(あることについて全く知らない人)、outsider(よそ者) |
「門外漢」は、「素人」や「畑違い」に代わる言葉としてよく使われる言葉です。
一般常識としても問われる言葉であるため、覚えておくと非常に便利です。