誤解が多い!「旭日旗」と「日章旗」の違い

違いのギモン

日本の国旗はよく日の丸と呼ばれていて、そのシンプルさから世界中の人が日本の国旗を描くことができますよね。ところで、この日の丸の国旗の正式名称は「旭日旗(きょくじつき)」でしょうか、それとも「日章旗」でしょうか。どちらだかよくわからないという方も多いと思います。

そこで、今回はそんな「旭日旗」と「日章旗」の違いについて解説していきたいと思います。

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結論:日の丸は日章旗、日の丸から光線が出ているのが旭日旗

旭日旗は中央の紅い日の丸から光線が何本も出ている旗のことです。

一方、日章旗は俗に日の丸と呼ばれる現在の日本の国旗のことです。

「旭日旗」をもっと詳しく


[出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%AD%E6%97%A5%E6%97%97]

旭日旗は上の写真のように、中央の紅い日の丸から光線が何本も出ている旗のことです。これは日本人でも大日本帝国の国旗だと勘違いしている人が多いですが、大日本帝国も国旗には日の丸を使っています。旭日旗は正しくは旧日本海軍の軍旗です。

では、この旗について、由来、歴史、デザインの順に見ていきましょう。

旭日旗の由来

まず、旭日という言葉が耳慣れないという人も多いと思いますが、旭日とは朝日のことです。

そして、日本は自然信仰・精霊信仰の国であり、太陽は農耕や漁業をはじめ、さまざまな場面で重要な存在でした。なので、日本には昔から太陽を敬う思想がありました。その証拠に、日本には天照大神(あまてらすおおみかみ)という太陽を神格化した神が存在します。

しかも、天照大神は日本の神様の中でも1番位が高い神様で、いろいろなところで祀られています。

そして、このような太陽信仰の歴史から、太陽が昇ってくる時の状態である朝日は縁起がいいと考えられました。

また、紅と白の組み合わせも、日本では昔から縁起のいいものとして考えられていました。これは、日本では昔からめでたいことがあると赤飯を炊き、餅を振る舞うという習慣があるため、赤と白という組み合わせはおめでたいことの象徴なのだと考えられていたからだ、という説が有力です。

また、赤は博愛や活力、白は神聖さと純潔さを表しているとも言われています。

 

そして、これらの縁起のいいものを組み合わせて作られたのが旭日旗です。

旭日旗の歴史

旭日旗はもともと陸軍の旗として考案、採用されました。そして、当初陸軍が使ってた旭日旗は日の丸が中央にあり、日の丸から光線が16本出ている代表的な旭日旗でした。しかし、その後、陸軍は軍旗として少し意匠の異なるデザインの旭日旗を採用しました。

↑陸軍が新に制定した旭日旗[出典:http://mens-monologue.blogspot.jp/2017/08/blog-post_79.html]

これは光線が8条だったり、金色の部分があったりして一般的なものとは異なりますよね。

そして、これに伴い、海軍は一般的なタイプの旭日旗を軍旗として採用しました。また、軍艦の船尾などにつけて国籍を示す軍艦旗として、日の丸が竿の側に少し寄ったタイプの旭日旗を採用しました。

↑海軍の軍艦旗

そして、第二次世界大戦で日本が敗れたことで旭日旗の歴史はいったん幕を閉じますが、旭日旗はその後、自衛隊が発足するにあたり復活しました。現在でも旭日旗は陸上自衛隊で連隊の旗として用いられているほか、海上自衛隊の軍艦旗として採用されています。

ちなみに、軍艦旗は自衛隊の船と民間の船との区別をつけるために、付けることが国際的に義務づけられています。

ちなみに、一般的な旭日旗では光線が16条になっていますが、その理由には諸説あります。そして、詳細は不明ですが、天皇家の家紋である菊の花弁が16枚だからそれに合わせたという説が有力です。

↑天皇家の家紋

旭日旗のデザイン

旭日旗のデザインにはきちんと規定があります。

まず、光線が16条のものに関しては、縦の長さが横の長さの3分の2であり、日の丸の直径は縦の長さの半分、光線については11.25°ごとに線を引いてあるなどの規定があります。

そして、日の丸が竿の側に寄っているタイプのものは、日の丸の中心が旗の中心から縦の長さの6分の1だけ寄っているというルールがあります。

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「日章旗」をもっと詳しく

日章旗とは俗に言う日の丸のことで、現在の日本の国旗のことです。現在では、国旗のほかにも、民間の船が自らの国籍を示すために用いています。

ここからは日章旗の由来、歴史、デザインの順で見ていきましょう。

日章旗の由来

日章旗の由来は旭日旗と同じで太陽です。同じ内容になるので、詳しくは「旭日旗の由来」の項をご覧ください。

日章旗の歴史

日章旗の歴史は古く、太陽をかたどった旗自体は645年の大化の改新の後にはすでに使われていたようです。

また、源平合戦で源氏が日の丸のような旗を使っていたことも知られています。

しかし、日本の船の識別旗として認められたのは意外にも遅く、明治3年の商船規定の時です。ちなみに、この時制定されていた旗は現在の国旗とは微妙に異なり、日の丸の中心が横の長さの100分の1だけ竿の側に寄ったものでした。

そして、正式に日本の国旗であると定められたのはさらに後で、平成11年8月13日のことです。この日に国旗国歌法が制定され、初めて法律上で日章旗が日本の国旗だと明記されたのです。

日章旗のデザイン

日章旗はとてもシンプルなデザインで、簡単そうに見えますが、そのデザインは国旗国歌法上で細かく決められています。

まず、旗の形は横の長さと縦の長さが3:2の比でこれは旭日旗と同じです。

次に、日の丸の直径は旗の縦の長さの5分の3で中心は旗の中心にあります。

そして、地の色は白で、日の丸は紅色であり、上下に対称で、左右にも対称でなければなりません。

まとめ

以上、この記事では、「旭日旗」と「日章旗」の違いについて解説しました。

  • 旭日旗:日の丸から光線が何本ものびている旗
  • 日章旗:俗に言う日の丸のことで、現在の日本の国旗のこと

ということで、日本の国旗は「日章旗」です。日本人なら自分の国の国旗の正式名称を知っておきたいですよね。

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