社会人の常識!「収入」と「所得」の違い

違いのギモン

「所得」や「収入」などという言葉は社会人になるとよく聞く言葉ですよね。しかし、その割にその正確な意味を知っている人は少ないです。

そして、誤った使い方をしてしまうと、社会人としての常識がない人だと思われてしまうかもしれないですよね。

そこで、今回は社会人なら知っておきたい「所得」と「収入」の違いについて解説していきたいと思います。

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結論:収入は給与のことで、所得は収入から必要経費や所得控除を引いたもの

まず、収入は給与のことです。

一方、所得は個人事業主の場合には収入から必要経費を引いたもの、会社員の場合には収入から所得控除を引いたものです。

「収入」をもっと詳しく

収入とは、簡単に言うと給与のことです。しかし、詳細は収入を得る人の立場によって違うので、それぞれについて解説していきたいと思います。

個人事業主の収入

個人事業主とは会社などに雇われず、店を経営したりしている人のことです。なお、会社を経営している人と混同されることが多いですが、これは法人経営者とよび、個人事業主とは別のものです。

個人事業主は法人経営者と違って、会社を経営しているわけではありません。

そして、個人事業主の収入とは、売り上げのことを指します。ちなみに、売り上げとは商品などを売って得た代金の総額のことです。

例えば、20円で仕入れた食べ物を100円で販売し、10個売れた場合には、売り上げは 100円×10個 で1000円になります。これは、得た金額から商品の原価などのコストを引いて算出する利益とは別のものです。

会社員の収入

会社員の収入とは、給与のことです。そして、一般的には1年間で得た給料のことを指している場合が多いでしょう。

ちなみに給与は給料とは違い、純粋な月収や時給などに賞与等を足したものです。そのため、ボーナスも給与に含まれる他、自社製品を賞与としてもらった場合にもその値段が給与に含まれます。

また、通勤手当も賞与にあたりますが、これは手当をもらった人の手元に1円も残らない性質のものであるため、所得税を計算する時には賞与に含まない特殊なものです。

年金生活者の収入

年金も収入の1つの形態と考えることができます。そして、年金生活者の場合、収入とは民間の年金タイプの保険に加入していない人であれば、「公的年金」の金額がそのまま収入ということになります。

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「所得」をもっと詳しく

所得とは、収入から必要経費や所得控除を引いたものです。これも所得を得る人の立場によって違うので、それぞれについて解説していきたいと思います。

個人事業主の所得

個人事業主の所得とは、収入から必要経費を引いたものです。1年間に得た所得は、ざっくり言うとその人の年収ということになります。また、個人事業主の所得とは、店などの利益のうち、その人の取り分と言うことができるでしょう。

ちなみに、必要経費とは収入を得るために支払う必要があるものすべてのことです。

これには例えば、店の家賃、ショーケースなど店内設備の代金、従業員などの給料などが含まれます。また、店の場合には商品の仕入れ値も必要経費に含めることができます。

会社員の所得

会社員の所得とは、収入から給与所得控除を引いたものです。給与所得控除とは、所得税や住民税などを計算する時に収入から差し引くことができる金額のことです。

そして、給与は先ほども説明した通り、賞与も含みます。

また、給与所得控除の金額は年収によって異なります。

その金額をまとめたのが以下の表です。

 

年収給与所得控除額
65万円未満 全額
65万円以上180万円未満 収入×40%
180万円以上360万円未満 収入×30%+18万円
360万円以上660万円未満 収入×20%+54万円
660万円以上1000万円未満 収入×10%+120万円
1000万円以上1200万円未満 収入×5%+170万円
1200万円以上 230万円

ちなみに、よく103万円の壁という言葉が話題になりますが、それは103万円までなら所得税が0円になるからです。これを超えてしまうと所得税がかかってきてしまいます。

そして、その仕組みは以下の通りです。

まず、この表の通り、収入が65万円に満たない場合には、所得は0円となります。そして、日本には控除(こうじょ)という制度があり、これはある条件を満たすと所得が0円になる金額が上乗せされるというものです。

そして、その控除のうちでも、全員が受けられるものを基礎控除と言いますが、これの金額は38万円です。つまり、給与所得控除額が全額面免除になるぎりぎりの65万円と、基礎控除の38万円を足し合わせた103万円までは所得が0円ということになり、所得税がかからないのです。

ちなみに、控除には他にも学生が受けることができる勤労学生控除、生計を立てている人の配偶者が受けられる配偶者控除などがあります。

そして、このうち配偶者控除は2018年に引き上げられ、配偶者は150万円まで所得税が免除され、扶養家族でいることができるようになったため、話題となりました。

年金生活者の所得

年金生活者の所得はもらっている年金から控除額を引いたものになります。ちなみに、年金生活者が受けられる控除は基礎控除のほかには公的年金等控除があり、これは65歳に満たない人だと43万円、65歳以上だと93万円になります。

つまり、65歳に満たない人は108万円、65歳以上の人は158万円まで所得税がかからないのです。

ただ、この制度の対象になるのは国からもらえる公的年金だけで、民間の年金タイプの保険から支払われる年金は含まれないので注意が必要です。

まとめ

以上、この記事では、「収入」と「所得」の違いについて解説しました。

  • 収入:給与のこと
  • 所得:収入から必要経費もしくは所得控除を引いたもの

このように、「収入」と「所得」は似て非なる言葉です。間違えて誤解されないようにしたいですね。

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