これで解決!「平均寿命」と「健康寿命」の違い

違いのギモン

皆さんは「平均寿命」と「健康寿命」の違いを正しく認識できていますか。何となく理解しているものの、正確には理解できていない人もいると思います。

日本では高齢化が深刻化しているからこそ、「平均寿命」と「健康寿命」の違いを正しく認識する必要はありそうです。

この記事では、「平均寿命」と「健康寿命」の違いを解説します。

結論:「健康寿命」は、介護等、手助け無しで健康に過ごせる期間

「平均寿命」とは、0歳児があと何年生きることができるかを算出した指標です。

「健康寿命」とは、介護など周りの手助け無しに自立して元気に過ごすことができる期間を算出した指標です。

「平均寿命」をもっと詳しく


「平均寿命」とは、生まれてすぐの0歳児が、そこからあと何年生きることができるのかを算出した期間です。一般的に言う「寿命」は「平均寿命」のことです。

「平均寿命」は、毎年厚生労働省が、都道府県別に算出して発表を行っています。

 

意外と知られていないのが、「平均寿命」は実際に亡くなった人の年齢の平均を算出しているわけではないということです。

「平均寿命」を算出する際は、その年の死亡率を参考にします。今後、その死亡率がずっと変わらないと仮定をしたうえで、その年に生まれたばかりの子どもはあと何年生きることができるかという「余命」を推計します。

そのため、死亡率が今後変化すればその分「平均寿命」もそれに伴い変化することになります。その意味では、「平均寿命」は絶対的に正しいと言える数字であるかというと決してそんなことはありません。

 

また、「平均寿命」を算出する際には「死因」については考慮に入れません。つまり、どのような死因に関わらず、生まれたばかりの子どもが何年生きることができるかという期間を算出します。

例えば、老衰で亡くなる方、がんなどの病気で亡くなる方、早くして病気で亡くなる方、自ら命を絶ってしまった方などの分類などを特にはせずに、「平均寿命」は算出されているということです。

 

「平均寿命」は基本的に男性よりも女性の方が長い傾向にあります。その理由については色々と言われていますが、代表的なのは主に二つです。ホルモンの働きの男女間の違いや、男性よりも女性の方が医療機関を受診する頻度が高いということです。

2017年に厚生労働省が発表した、2015年の平均寿命によれば、男性平均は80.77歳、女性平均は87.01歳です。

日本は世界で一番の長寿国であると言われています。その要因は様々ありますが、日本食が健康に良い影響を与えるという点や、最先端の医療技術を有するという点がよく挙げられます。

「健康寿命」をもっと詳しく


「健康寿命」とは、日常生活において特に制限なく健康に過ごすことができる期間を指します。介護などの手助けが必要となれば、それは日常生活が制限されているということになってしまいます。

ほとんどの人間は、人生の最後の方には誰かしらの手助けが必要となることになります。「健康寿命」はその状態になる直前までの期間を指すことになります。

 

2018年の厚生労働省の発表で、2016年の「健康寿命」は男性が72.14歳、女性が74.79歳であったと公表されました。「平均寿命」だけでなく、「健康寿命」もほぼ同様の理由で男性よりも女性の方が長い傾向にあります。

ちなみに「健康寿命」も日本は世界においてトップレベルです。順位は毎年1位と2位で変動しています。

 

「健康寿命」は、国としても非常に重要視する数字です。「健康寿命」と「平均寿命」に開きがある場合、病院などの医療機関を含めた社会保障の額が大きくかさんでしまいます。

少子高齢化がより進む日本では、社会保障を今後も継続して進めるためにも「健康寿命」を長くする取り組みが必要であると言われています。

まとめ

以上、この記事では、「平均寿命」と「健康寿命」の違いについて解説しました。

  • 平均寿命:一般的に言う「寿命」。その年の0歳児が生きることができる期間のこと。
  • 健康寿命:介護等の手助け無く、自立して健康に過ごすことができる期間のこと。

「平均寿命」と「健康寿命」はこのような違いがあります。「平均寿命」と「健康寿命」の差をできるだけ縮めることで、介護等の手助けが必要となる期間が少なくすることができます。

「健康寿命」を延ばすためにも、そう考えずともより長く健康に過ごすためにも、健康に気を遣った生活を心掛けていきたいですね。