「ご査収」とは?意味と使い方を例文付きでわかりやすく解説

言葉

ご査収とは「よく調べて受け取る」という意味です。

ご査収はビジネス場面でよく登場する言葉ですが、「よくわからないまま使っている」という方も多いのではないでしょうか。

間違った場面で使って恥をかきたくないですよね。

そこで、この記事ではご査収の意味から間違った使い方まで詳しく解説しています。

「ご査収」の意味

査収さしゅう

よく調べて受け取る

ご査収は相手に何かをよく調べて受け取って欲しい時に用いられる表現です。

ビジネスシーンなどで、添付資料などを確認してほしい時に用いられます。

ちなみに、「御査収」と表記することもできますが、「ご査収」とひらがなまじりにするのが一般的です。

ご査収について「ご」「査」「収」に分けて詳しく見ていきましょう。

「ご」の意味

  1. 自分の行為につける謙譲語の「ご」
    例:後ほどご連絡いたします
  2. 相手の行為につける尊敬語の「ご」
    例:ご覧になりますか?
  3. ものの名前につける丁寧語の「ご」
    例:ご飯

「ご」は謙譲語、尊敬語、丁寧語すべてで使われる敬語表現です。

ご査収の場合は②の尊敬語の意味で用いられてます。

「査」の意味

調べて明らかにする

「査」はざっくり言うと「調べる」という意味になります。

「収」の意味

しゅう

  1. 取り入れる
    例:収益・収容・買収 など
  2. 取りまとめる
    例:収束・収拾 など
  3. 取り押さえる
    例:押収 など
  4. 手に入る金銭
    例:収入・月収 など
  5. 引き締まる
    例:収縮 など

ご査収では①の「取り入れる」という意味で用いられています。

 

ご査収は「調べて取り入れる」という意味を丁寧にした言葉なのです。

「ご査収」の使い方

ご査収は相手に書類や添付ファイルなどを確認してもらいたい時に用います。

口頭でも用いられますが、メールやチャットなどの文面で使われることが多いです。

具体的には、以下のような言い回しで用いられることが多いです。

「ご査収」のよく使われる言い回し
  1. ご査収ください
  2. ご査収願います
  3. ご査収の上~
  4. ご査収くださいますようお願い申し上げます
  5. ご査収のほどよろしくお願いします
  6. ご査収いただければ幸いです

ご査収は①の「ご査収ください」という表現で用いられることが非常に多いです。

上司やお客様など、目上の人に確認してもらいたい時には④~⑥などの丁寧な表現を用いると良いでしょう。

ご査収の使い方について具体的な例文で見ていきましょう。

  1. 先日の会議の議事録です。ご査収ください。
  2. こちらが履歴書でございます。ご査収ください。
  3. こちら提案書になります。ご査収の上、ご検討くださいますと幸いです。
  4. プレゼン資料が完成しました。ご査収のほどよろしくお願いします。
  5. 新規事業の概要について添付しています。ご査収くださいますよう、よろしくお願いいたします。
  6. 先日お話させていただいた商品のカタログを添付いたします。ご査収いただければ幸いです。

「ご査収」を使われた時の返信方法

相手からご査収を使われた時には、以下のような表現を用いて「受け取った」ということを表せば問題ありません。

ご査収の返信
  • 受領(じゅりょう)しました
  • 確かに受け取りました

ただ、内容を確認した上で相手に何か伝えなければいけない場合は「内容を確認次第ご連絡いたします」などの表現を用いると良いでしょう。

この時に、修正が必要だった場合は修正内容を明記した上で、「修正をお願いします」と加えてメールを送りましょう。

「ご査収」を使う時の注意点

「ご査収」を使う時には以下のような点に注意する必要があります。

  1. 何を確認してほしいか明記する
  2. 特に確認する対象がない時には使わない
  3. 相手がすでに確認したものには使わない
  4. 間違ったファイルを添付してないか確認する
  5. 「確認が完了した」と連絡する時には用いない
  6. 営業メールでは使わない
  7. 相手が受け取れるファイルの種類にする
  8. ファイルサイズが大きい時は圧縮する
  9. ファイルがウイルスに感染してないか確認する

それぞれの注意点について詳しく見ていきましょう。

注意点①:何を確認してほしいか明記する

ご査収を使う時に一番気をつけなければならないのは、何を確認してほしいか明記することです。

添付資料が1つのみの場合は大きな問題にはなりません。

しかし、添付資料が複数ある場合や添付資料でないものを確認してほしい場合は、必ず確認してほしいものを明記しましょう。

確認してほしい資料の中で、特に確認してほしいポイントがある場合も明記しておくと印象が良いです。

注意点②:特に確認する対象がない時には使わない

注意点①とも関連しますが、特に確認する対象がない時にはご査収を使わないようにしましょう。

相手が何か確認するものがあるのではないかと勘違いしてしまい、余計な混乱が生じる恐れがあるからです。

注意点③:相手がすでに確認したものには使わない

ご査収は相手がすでに確認したものには使わないようにしましょう。

相手がすでに確認したものに対して用いると「もう確認したんだけど」と思われてしまい、印象が悪くなってしまいます。

注意点④:間違ったファイルを添付してないか確認する

間違ったファイルを添付していないか確認するのも重要です。

相手に自分の想定とは異なる資料を確認されてしまい、混乱が生じてしまいます。

添付資料のファイルが正しいものか、事前に確認しておくようにしましょう。

注意点⑤:「確認が完了した」と連絡する時には用いない

ご査収は「確認が完了した」という内容を連絡する時には用いないので注意しましょう。

ご査収はあくまで、「相手に何か確認してほしい時」に用いられます。

「ご査収完了しました」などとは用いません。

「ご査収」は尊敬語なので、自分に尊敬語を使った無礼な表現になってしまいます。

注意点⑥:営業メールでは使わない

ご査収は何か確認してほしい添付資料がある時でも、営業メールでは用いないようにしましょう。

営業メールでは当然ながら、相手にメールを確認する義務も、添付資料を見る義務もありません。

そのような場合にご査収を用いてしまうと、差し出がましい表現になってしまいます。

注意点⑦:相手が受け取れるファイルの種類にする

相手が受け取れるファイルの種類にするのも大切です。

特に社外の人に資料を確認してもらいたい場合は注意しましょう。

たとえば、ExcelファイルなどのOfficeソフトは入れていない人もいるので、送っても相手は閲覧できない場合があります。

相手がどの種類のファイルなら受け取れるのか、事前に確認しておくようにしましょう。

注意点⑧:ファイルサイズが大きい時は圧縮する

ファイルサイズが大きい時は圧縮して添付するのも大切です。

相手のパソコンのスペックによっては、大きなファイルを添付すると開くのに長い時間がかかってしまう場合があります。

これでは相手にストレスがかかってしまうので、ファイルサイズが大きくなってしまったらZipファイルなどにして圧縮するようにしましょう。

注意点⑨:ファイルがウイルスに感染してないか確認する

ファイルがウイルスに感染していないかも事前に確認しておくようにしましょう。

特に社外の人に添付ファイルを送る場合、受け取った相手がウイルスに感染してしまったら会社全体の責任問題になってしまいます。

「ご査収」の敬語の言い換え表現

「ご査収」を敬語で言い換えたい時には、以下のような言葉を使うことができます。

  • ご確認
    何かを確認してほしい時に広く使われる表現
  • ご査証
    「調べて証明してください」という意味
  • ご検収
    「送ったサービスや商品が間違ってないか確認する」という意味
  • ご高覧
    「全体に目を通す」という意味
  • お目通し
    「目を通すこと」という意味
  • ご笑納
    「大した商品ではないが、笑ってお納めください」という意味
  • ご一読
    「さっと読む」という意味
  • お受け取りください
    「受け取って欲しい」という意味
  • お納めください
    「受け取って欲しい」という意味

このうち、特に間違えやすい言い換え表現について詳しく見ていきましょう。

「ご確認」と「ご査収」の違い

ご確認は何かを確認してほしい時に広く使われる表現です。

ご確認とご査収には以下のような違いがあります。

違い
  • ご確認
    確認してほしいこと全般に使えて、意味が広い
  • ご査収
    書類やデータを送った時など狭い場面でしか使えない

ご確認のほうがご査収より広い範囲で用いられる言葉なのです。

「ご査証」と「ご査収」の違い

ご査証(ごさしょう)は「調べて証明してください」という意味です。

ご査証とご査収には以下のような違いがあります。

違い
  • ご査証
    「きちんと証明する」という意味を持ち、間違いを指摘して修正を求める場合に用いられる
  • ご査収
    「きちんと調べる」という意味を持ち、内容をしっかり確認してほしい時に用いられる

ご査証は「あなたは間違っている」というニュアンスが強いため、目上の人には用いないように注意しましょう。

「ご検収」と「ご査収」の違い

ご検収は「送ったサービスや商品が間違ってないか確認する」という意味です。

ご検収とご査収には以下のような違いがあります。

違い
  • ご検収
    確認の対象が「商品・サービス」
  • ご査収
    確認の対象が「書類・データ」

ご検収とご査収では何を確認するかが異なるのです。

「ご査収」の英語訳

「ご査収」を英語訳にすると以下のような表現になります。

  • Please find the attached file.
    (添付ファイルを見てください。)
  • please check
    (確認してください)
  • take a look at
    (見てください)
  • please refer to
    (参照してください)
  • please see
    (見てください)

「ご査収」のまとめ

以上、この記事では「ご査収」について解説しました。

読み方ご査収(ごさしゅう)
意味よく調べて受け取る
使い方相手に書類や添付ファイルなどを確認してもらいたい時に用いる
返信方法受領(じゅりょう)しました
確かに受け取りました など
注意点何を確認してほしいか明記する
特に確認する対象がない時には使わない
相手がすでに確認したものには使わない など
言い換え表現ご確認
ご査証
ご検収 など
英語訳Please find the attached file.
please check
take a look at など

ご査収は便利な表現ですが、注意点も多くあります。

気をつけて使っていきたいですね。

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和佐 崇史
和佐 崇史
文章を書くこと、読むことが大好きな大学生です。中学2年生で漢検2級を取得するなど、言葉については詳しい自信があります。Webライターとしてはこれまで累計1,000記事以上を執筆してきました。