今回ご紹介する言葉は、ネット用語の「デマッター」です。
言葉の意味・使い方・由来・類義語についてわかりやすく解説します。
「デマッター」の意味をスッキリ理解!
「デマッター」の意味を詳しく
デマッターとは、Twitter上で拡散される根も葉もない噂や、嘘の情報のことを指します。
また、そのような噂や嘘を発信するTwitterのアカウントに対しても使います。
そういった事実でない情報を「デマ」と呼び、それにTwitterを掛け合わせたのが、「デマッター」です。
Twitterとはアメリカ合衆国、サンフランシスコに本社を置くソーシャルネットワークサービスのことです。
Twitterでは「ツイート」と呼ばれる決められた文字数での文章や、画像、動画を自由に投稿することができます。
また、投稿された記事に対して、「いいね」と評価したり、友人に拡散するために「リツイート」したり、メッセージを送ったりすることもできます。
「デマッター」の使い方
- A:リオネル・メッシが日本のクラブに移籍するらしいよ!
B:それ、デマッターだよ! - A:このツイートをリツイートするだけで100万円もらえるんだって!
B:そのツイートをリツイートしてもデマッターだからもらえないよ。 - A:有名人からフォローが来た!
B:それデマッターだから。
①、②のように、本当であれば嬉しいような嘘の情報のことを「デマッター」と言います。
それは「デマッターだよ」というのは、「デマツイートだよ」という意味で使っています。
③は、有名人のTwitterアカウントからフォロー、つまり友達登録されたが、そのアカウントは偽物であったことがわかったと場面です。ここでは、その偽物のアカウントに対して「デマッター」と表現しています。
「デマッター」の由来
Twitterは、2006年7月にウェブサービスを開始し、日本では2008年4月に日本語版が使えるようになり普及し始めました。
誰でも好きな時に好きなだけ情報を発信したり、受け取ったり出来る点が人気を集めていきました。
一方で、ユーザーが発信する情報には個人の主観や、「いいね」や「リツイート」をしてもらいたいがために根も葉もない噂や偽情報を書いたツイートが増えていきました。
また、有名人に成りすましたアカウントも増えていきました。
このような嘘ツイートや成りすましアカウントのことは「デマッター」と呼ばれるようになり、「デマッターには気を付けて」というような注意喚起も広がっていきました。
ちなみに、デマッターは犯罪になりかねません。
たとえば、ある会社員の男が2016年熊本地震の直後に、「動物園からライオンが逃げた」という文章と、道路を歩くライオンの写真を載せたツイートしました。
もちろん男は悪ふざけでやったつもりでしたが、そのツイートによって熊本の動物園は問い合わせの電話が殺到しました。その結果、男は業務妨害の疑いで逮捕されました。
「デマッター」の類義語
「デマッター」には以下のような類義語があります。
- 偽アカ:偽アカウントの略で、実在する人物になりすましたアカウントのこと
- 嘘ツイ:嘘ツイートの略
- バカッター:Twitter利用者による馬鹿げた行為のこと
偽アカは、なりすました人物の信用を下げるような嘘をつぶやいたり、本物だと思ってやり取りするファンを困惑させたりする目的で作られます。
また、バカッターは迷惑行為を動画にしてTwitterに投稿することや、その動画のことを言います。
まとめ
以上、この記事では「デマッター」について解説しました。
読み方 | デマッター |
---|---|
意味 | Twitter上で拡散される根も葉もない噂や虚偽のツイートや、その情報を拡散しようするアカウントのこと |
由来 | 噂や嘘の情報が拡散されたり、成りすましアカウントが増えたことがきっかけ |
類義語 | 偽アカ、嘘ツイ |
誰もが簡単に、そして自由に情報を発信することができる時代になりました。
しかし、中には信憑性のかける情報が数多く存在します。
正しい情報、そうでない情報をしっかり判断できるようにしていきたいですね。